人間関係の断捨離で快適な対人関係が出来上がると、毎日が充実するだけでなく、運気アップにつながることもあります。他人から受けるエネルギーには様々なものがありますので、家の中を断捨離するのと同様に、人間関係もこの機会に整理整頓してみませんか。
そこで今回は、人間関係を断捨離することによるメリットや適切な手順について詳しくご説明していきましょう。
人間関係におけるストレスの原因になること
人間関係は人生にあらゆるものをもたらし、多くの方がストレスやプレッシャーに感じているでしょう。様々な要因が絡み合うものなので、簡単にはいかないことも多いはず。そこでまずは、人間関係でストレスを感じる原因を詳しくご紹介していきましょう。
コミュニケーション
コミュニケーション能力は、人間関係を構築する際に欠かせないスキルですが、場合によっては対立や誤解が生じる要因にもなります。誰でも本音で話がしたいもの。
しかし社会的な立場や相手に気を遣うなど、言葉と表情が一致しないことはありますよね。コミュニケーションスキルは人により差がありますので、一方的なコミュニケーションになる場合もあり、退屈な話を聞かされて表情が硬くなるということもあるでしょう。
人間関係におけるコミュニケーションは、相手について学ぶために大切なものですが、自分側に問題があり相手の意図や考え方を勝手に決めつけてしまうことも少なからずあります。
人の話は最後まで聞く、そんな大切なことを忘れてしまうと、安心して会話ができなくなってしまいます。
信頼関係が十分ではない
人間関係が難しく感じるのは、職場などの表面的な関係になりやすい場面です。信頼関係が十分でないと、他者との付き合いは難しくなり、一定の距離感を保ったままに。
そのような人間関係はストレスや不安を生み、心の健康を害することもあるかもしれません。たとえば嘘をつく人との人間関係。言動の不一致があると、信頼するのは難しくなります。
また、信頼していたのに自分の秘密を他人に話されてしまったなど、裏切り行為により信頼をなくす場合もあるでしょう。自分の思いが相手に通じず、結果的に自分が利用されてしまったということもあるかもしれません。
少しでも仲良くなると、人は相手に多少期待をしてしまうものです。関係が崩れてしまうリスクはお互いに抱えていると理解しておいたほうがよいのかもしれません。
自己否定してしまう
人間関係のストレスは、自己否定が関係していることもあるでしょう。とくに他者からどう思われているか気にしやすい人は、発言内容を振り返ったり、後々になっても悩み続けたりしてしまうことがあります。
人に嫌われることを過度に恐れているので、言いたいことが言えずストレスを抱えることも。相手によく思われたいと感じるのは自然な気持ちですが、「こんな自分を知ったら嫌がられる」など、恐怖心に似たものが湧いてくると、表面的な付き合いしかできなくなります。
自己開示しない人間関係は、お互いを深く知ることができず、より自己否定につながる可能性があります。「どうせ仲良くしてもらえないだろう」と思うと、自然と周囲から距離を置いた人間関係となってしまうのです。
相手に気を遣いすぎる
人に気を遣うことはマナーとして重要な部分ですが、それが極端になると人間関係のストレスになってしまいます。自分を犠牲にして相手に合わせようとする思いは、決して悪いものではありませんが、自分を苦しめる要因になるでしょう。
ストレスを抱えながら対人関係を続けると、結果的にその関係は歪んだものになってしまうかもしれません。気を遣いすぎて疲れる人は、自己肯定していない部分があったり、完璧主義になるあまり人間関係もうまくやりたい思いが強すぎたりすることも関係しています。
また、過去に人間関係で失敗したトラウマがある場合も、他人の顔色を極端に気にするようになるでしょう。いつも相手に会わせていると対等な関係が築けなくなるので、不満やストレスの蓄積につながります。そして相手がいつも甘えて頼ってくるため、とても負担に感じやすいでしょう。
ライバル意識を持ってしまう
仲がいい友人でも多少ライバル意識を持つことはあるかもしれませんが、ストレスに感じるレベルではかなりライバル意識が強いのか、もしくは特定の相手をターゲットにしている可能性があります。
ライバル意識は、適度なものならモチベーションにもなるので大切です。しかし行き過ぎると嫉妬心や不信感が生まれてしまい、人の成功が素直に喜べない人間になってしまいます。
更にエスカレートすると、人の成功を邪魔しようと考えるなど、不健全な競争が始まってしまうこともあります。ライバル意識は必ずしも悪いものではなく、ポジティブに変えることが必要なので、相手はよい仲間だと認識して自分の目標にしてみましょう。また、健全な競争を意識して、お互いを尊敬できる関係にシフトすることも必要です。
価値観の違い
個人の価値観は人間関係でギャップを感じやすい部分で、人の好き嫌いにも大きく影響を与えます。たとえ家族同士でも価値観の違いはあり、それにより摩擦となることも。
人間関係の断捨離が必要に感じるのは、このような価値観の違いやズレにより、対人関係が負担になってしまうからなのです。なぜ違うことが問題になるのかというと、人はそれぞれ自分が大切に思うものがあり、それを土台にして行動や意思決定を行うからです。
たとえば仕事が一番大切だと思う人と、プライベートを重視する人とでは意見の食い違いが起こってしまうでしょう。根本的な価値観の違いは、相手の考え方を理解できない要因に。すると、意見の対立や不満の蓄積など、ネガティブなものが溜まってしまうのです。
人間関係を断捨離するメリット
人間関係を断捨離すると、次のようなメリットが得られる可能性があります。人付き合いで疲れやすい人は、今までと異なる視点からも考えてみてくださいね。
新たな出会いがある
人間関係の断捨離をすると、誰も友人がいなくなるのでは…と不安を抱く方もいます。しかし「断捨離する」とは全てを手放すのではなく、不要なものを処分するという考え方。
人間関係の断捨離は自分磨きのひとつでもあり、付き合う人を見直すことで新しい出会いに恵まれることもあるのです。たとえば恋愛。恋人と別れた後に、素敵な人との出会いが待っているということもあるでしょう。
人間関係の断捨離は、世界が広がるチャンスをもたらし、趣味や仕事などでも人との出会いが増える可能性があります。根本的な考え方は不要な人間関係を整理することで、入れ替えすることではありませんが、断捨離のプロセスで出会いが待っていることは十分あり得ます。
ストレスが軽減する
人間関係で受けるストレスはとても辛く、すぐに改善できない場面が多いでしょう。とくに職場での人間関係は毎日のことで、しかも急に付き合いをやめるわけにはいかない人ばかりですよね。
しかしそこで勇気を持って断捨離すると、ストレスを軽減できることは間違いないでしょう。コミュニケーションの複雑さがあるように、人間関係は価値観の違いにより、一緒にいても楽しくない人は存在します。
そんなつながりをなくすと不安以上に快適さが得られますので、毎日の生活もより楽しく変化していくでしょう。「あまり好きじゃないけど一緒にいる」「付き合いが必要だから一緒にいる」などという考え方が、自分にプレッシャーを与える原因かもしれません。必要のない人との関わりがなくなると、想像以上に生きやすくなるでしょう。
本当に大切な人とだけ付き合える
人間関係の断捨離は、自分にとって大切な人が誰かを認識するチャンスをもたらします。苦手な人との付き合いのおかげで、本来もっと時間を一緒に過ごすべき人と離れてしまうということはありませんか。
断捨離で本当に大切な人や気が合う人とだけ付き合うと、今よりももっと充実した時間が過ごせるようになります。不要な人との付き合いは、貴重な時間やお金まで無駄にしていること。
今の時代は、SNSで友人の数を意識する機会が増えていますが、本当の友人とは何か、そんな大切なことも断捨離をすることでわかってくるでしょう。
心の健康を維持するためにも、自分が大好きな人とだけ関わることが大切。物質的な断捨離のように好きなもの、必要なものだけに囲まれることが幸福なのでしょう。
やりたいことができる
人間関係のせいでやりたいことができないと感じたことはありませんか。そのような場合は、なるべく早く断捨離を始めたほうがよいかもしれません。
たとえば気を遣う相手と一緒に食事をする場合。本当は行きたくないけど断れないから…という状況は、本来その時間を使って他にやりたいことができるはずです。
人との付き合いは嫌でもやらなければいけない場面も多く、周囲の人に振り回されて終わってしまう日もありますよね。自分勝手に行動したいから断捨離をするわけではなく、もっと自分を大切にして時間を有効に使うことがポイントです。
やりたいことができないほど対人関係が渋滞しているなら、少しずつ整理していきましょう。結果的に価値観が合う仲間や生涯付き合えるパートナーが見つかるかもしれません。
人の悪い気から逃れられる
人間関係の断捨離で注目したいメリットは、他人から受ける悪い気やエネルギーから逃れられることです。いつも文句や愚痴を言う人、不満や悲しみ、嫉妬など、ネガティブな感情が多い人と一緒にいると、自分の心の状態まで悪くなってしまいます。
とくに共感力があり感受性豊かな優しい人は、他人の感情に振り回されることがよくあります。他者から悪い気をもらってしまうと、自分の運気が乱れ始め、人間関係もうまくいかなくなるリスクがあるのです。
自分と他人の間にきちんと明確な線引きをしないと、自分の感情なのか、相手の感情なのか判断できなくなってしまうでしょう。相手の機嫌を損ねないよう話を合わせるのはとても疲れます。とくにネガティブな人と一緒に文句を言う時間は、自分にとって何もよいことはないのです。
誰を断捨離するか?
人間関係の断捨離で悩むのは、「誰」をターゲットにするべきか。全ての人付き合いを排除するのではなく、自分なりに考えて断捨離する人を決めなければいけません。その際にポイントとなる判断基準を詳しくご説明していきましょう。
依存的な人
自分でできることを他人にお願いしたり、相手の都合を考えずに依存したりする人は、人間関係の断捨離の対象になります。依存的な行動は孤独への恐怖があるためで、一人になる不安が強いのでしょう。
そのため誰かとつながっていないと心が寂しくなり、何かと他人に依存してくるのです。他人に何でも決断してもらおうとするのも、依存しやすい人の特徴。結果的にうまくいかないと、決断してくれた人に責任転嫁することもあるので注意が必要です。
損得勘定の強い人
自分にとってメリットが多い人としか付き合わない人は断捨離しましょう。損得勘定が強くなると表面的な付き合いしかできませんし、メリットがなくなると急に相手を捨てるような結果になりがちです。
損得勘定が強い人にはあまり期待せず一緒にいることが必要ですが、精神的な負担になるのは間違いないでしょう。メリットがないと判断すると急に態度が悪くなる人もいますので、深く関わらないようにするのが無難。一般的に損得勘定が強い人は承認欲求も強いため、他人を利用することもよくあります。
愚痴っぽい人
会うたびに他人の悪口や仕事の愚痴など、ノンストップで話し続ける人はいませんか。不平不満を常に口にするのは、ある意味自分勝手な行為です。
愚痴っぽい人はストレスや不満を溜め込みやすく、自分で解消できないため、誰かに発信しています。ネガティブな側面もありますので、何事も悪く考える習慣があり、一緒にいても気分が乗らないはず。
文句を言うだけで、状況を変えるためのアクションを起こすことはありませんので、ただ愚痴を言うだけで精神的なエネルギーを使い果たす結果になりそうです。
感謝しない人
人間関係の断捨離をするべき相手は、感謝しない人です。やってもらって当然と考え、やってくれないと文句を言う人。他人の労力や時間に対する理解がなく配慮が欠けている人は意外と多いでしょう。
感謝しないのは自己中心的な考え方で、他人がやってくれるのは当然のことと思っています。そして承認欲求が満たされないので、他の人を認める心の余裕がないとも考えられます。
感謝できない人は、昔から感謝の習慣がない可能性もあり、心では思っていてもどう表現すればいいのかわからないタイプの人もいます。
口先だけの人
「来週、食事に行こうね」とノリで誘ってくる人や口先だけで終わる人。実際行動が伴わないのは、その人にとって自分がその程度の存在でしかないとも理解できますよね。
口先だけの人は、一時的に一緒にいて楽しく魅力があるものの、ずっと付き合っていくと信頼関係が築けないことがわかるでしょう。そんな相手に対しては、言葉でなく実際の行動で意図を判断してみてください。また、何を言われても期待しないこと。そんな表面的な関係だけなら、断捨離してすっきりしたほうがよいかもしれません。
感情的な人
感情の起伏が激しく、さっきまで笑っていたと思ったら今はイライラしている…というタイプ。人間関係のストレスは、他人の感情から受けることがよくあります。
喜怒哀楽をはっきりアピールするのは相手に失礼になりますが、感情的な人は一切相手の気持ちは考えていません。承認欲求が強く、自分の存在を人に知ってもらいたいために自己コントロールせずに人と付き合います。
感情的な人に共感しすぎると、余計に感情を助長させることもあるので、付き合い方がとても難しいでしょう。
断捨離の手順について
人間関係の断捨離は、上手にやらないと相手に迷惑になることもありますし、自分勝手な行為に思われ、周囲から孤立してしまう可能性もあります。リスクを考えながら、自分にとってベストな人間関係にするには、次のポイントを意識してみましょう。
付き合い方を限定する
完全に付き合いをやめるのが難しい場合は、付き合い方を限定してみましょう。たとえば職場の人なら、個人的な時間は使わないで会社の飲み会などで一緒に過ごすなど。
またはSNSでのつながりを絶つなど、ストレスに感じる瞬間をイメージすると、適切な手順が踏めるでしょう。
自分から連絡しない
断捨離する際は、徐々に距離をとることがおすすめです。ステップとしては、まず自分から連絡しないことが大切。そうすれば相手も徐々に察してきますので、今のような付き合い方から頻度は減っていくでしょう。
中途半端な付き合いを続けると、いつまでも関係を絶つことはできませんので、ゆっくりでもいいので徐々に自分から距離を置いていきましょう。
相手の心は傷つけない
ある日突然連絡できなくなった…と相手が驚くような断捨離の方法はおすすめではありません。また、食事の約束をしたのにドタキャンするなど、相手に迷惑をかけたり心を傷つけたりすることは避けましょう。
断捨離するのは理由があってのことですが、相手も同じ思いとは限りませんので、トラブルにならないよう慎重に進めてください。
人間関係の断捨離でもっと快適な毎日を!
人間関係の断捨離で、よりポジティブなエネルギーを他者から受け取れると、人との付き合い方はより上手になっていくでしょう。大切な人との付き合いをもっと増やし、自分らしく過ごせることが理想的ですね。
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