カルマが重い人には共通することがいくつかありますので、数々の困難を乗り越えるためにも、現在の状況を把握しておくことが大切です。カルマとは「業」や「行為」を意味し、「因果応報」とも呼ばれています。
わかりやすくいうと、自分の行いが未来に影響するというもので、よいことをすればよい未来が訪れ、悪いことをすれば悪いことが将来的に自分に返ってくるという考え方。
現代では「カルマ」という言葉は、悪い行いについて直接的な表現で使われており、悪いことをすれば悪いことが起こると解釈されています。そんなカルマですが、今回はカルマが重い人の特徴や対処方法を詳しくご解説していきましょう。
カルマについて
カルマが重い人にはどのような背景があるのか、気になる方は多いでしょう。では、まずはカルマとは何か、ポイントごとに詳しくご説明していきましょう。
行為と結果
サンスクリット語で「行為」「業」という意味を持つカルマは、ヒンドゥー教や仏教でよく聞かれる言葉です。カルマとは、過去や現在の行いが将来の運命に影響を与えるというもので、因果応報の法則として理解されています。
自分の行いが原因で、結果は未来の自分に返ってくるという法則。今悪いことをしたら将来悪いことが起こる、そのためよい未来を期待するなら今よいことをするべきと解釈できます。
仏教では、全ての存在は直接的な原因と間接的な原因で生じると考えられていますので、よい行いはよい結果、悪い行いは悪い結果をもたらすことになります。
カルマは罰ではない
カルマが重い人は、過去に悪いことをして罰が当たっている…と解釈されがちですが、カルマとは原因に対する結果であり、因果の流れにより自分自身がもっと学ぶためにあるものです。
たとえばよい行いをすれば将来自分によい結果が訪れるという流れの場合、困っている人を助けたら当事者だけでなく自分の心も満たされ、周囲の関係もよい方向に進みます。
逆に他人を陥れたら不信感が募り、周囲から距離を置かれることが考えられるでしょう。カルマとは、過去の選択を振り返り、現在できることを考えながら未来を変えていくという法則や因果の流れなのです。
カルマが重い人の特徴について
カルマが重い人には、次のような特徴があります。とくに悪い行為によりネガティブな未来を迎えてしまう人、カルマのために苦労が続く人を対象に、共通するポイントを詳しくご解説していきましょう。
人に騙されやすい
カルマが重い人は人に騙されやすい特徴がありますので、過去の行動を冷静に判断してみるとよいかもしれません。現在の状況がカルマによるものと解釈できる場合は、過去に他人を裏切った可能性などがあるでしょう。
その行為の結果として、カルマのバランスをとるために、今自分が騙される立場になっていると解釈できます。その場合、騙されたことだけに意識を集中させず、なぜそうなったのか、そして騙された人の気持ちを理解するために今自分が同じ状況にいるのだと理解することが大切です。
また、カルマは過去の極端な行為として、怪しい人を疑わずに完全に信頼してしまったなどの場合も、バランスをとるために人に騙されたり裏切られたりすることがあるかもしれません。
人に騙されるのは必ずしも悪いことばかりではなく、これから自分が学ぶべき教訓のひとつ。課題を克服してカルマのバランスを整えることで、より安心できる人生が待っているでしょう。
病気をした
カルマが重い人の中には、健康的なトラブルで困っている人もいます。病気や体調不良は、カルマの視点から考えると、体を通して魂がメッセージを送っていると解釈できるでしょう。
過去に健康を省みず無理をしてしまった、または他人に精神的な負担を与える行為をしたなども、現在の健康状態に影響を与える要素です。何よりも注意したいのは、自分の心身を大切にしない行為です。
乱れた生活習慣や過労、飲酒や喫煙などの不摂生は、カルマとしてネガティブな健康状態につながる可能性はあります。過去を変えることはできませんが、今やっていることは将来に影響を与えますので、カルマが重い人は自分の身体の声をもっと慎重に聞くことも大切といえるでしょう。
病気になって初めて健康の大切さを知るということはよくありますよね。今まで頑張りすぎていた自分や完璧でいたい自分を手放して、無条件で自分を愛することが大切なのです。
金銭的な苦労が多い
カルマが重い人は、過去に悪いことをした、重大な罰を犯したなどの原因があるかもしれません。現在金銭的な苦労で困っているのも、カルマが重い人の特徴のひとつ。
収入が減った、貯金がない、多額の借金を抱えているなど、金銭面の苦労が多い傾向があります。この場合、考えられるのは過去に人のお金を使い込んだ、お金を無駄にしたなど、金銭的な罪を犯したことです。
スピリチュアルに解釈すると、金銭的な問題は罰ではなく、魂の成長としてお金を学ぶ機会が訪れているとも捉えられるでしょう。お金に執着している人が解放されると、お金が人生の全てではないことを悟り、心が豊かになり、自然とお金の流れもスムーズになっていくかもしれません。
金銭的な苦労により、お金の使い方を考えたり生活習慣を見直したりすることも、カルマによる学びとなるでしょう。
ネガティブ思考
世の中には、ネガティブ思考の人はたくさんいますよね。生まれつきの性格、育った環境など、様々な原因が考えられますが、カルマが重い人にも共通するポイントなので、過去の行為を振り返ってみましょう。
カルマの法則は、基本的に行動だけでなく言葉や思考にも表れます。ネガティブ思考の人は、以前他人に対して、または自分自身に対してネガティブな表現を使ったり、悪意のある考えを持ったりしたことがあるかもしれません。
そのネガティブなエネルギーが巡りめぐって、今の自分を苦しめるネガティブ思考になって返ってきているのです。他にも過去にチャンスが巡ってきた時、ネガティブに解釈してアクションを起こさなかった経験がある、挑戦を避けてきたなどの過去は、現在の「やっても無駄だ」「どうせ失敗する」というネガティブな考えにつながってしまいます。
ネガティブ思考は、不満や不足、他人への批判などが土台にありますので、現在感謝できるものを積極的に探すことが大切です。
我慢強い
我慢強さは成功の基になる場合もありますが、過剰になると心身のバランスを崩す原因になってしまいます。カルマが重い人の特徴として、我慢強いことがよく挙げられますが、この場合、過去に自分を犠牲にした過剰な行為が側面にあると考えられます。
我慢強い人は、他人の気持ちを優先して嫌でも何かをやってあげるなど、いつも自分の気持ちを無視しています。ノーと言えないことがカルマとなり、現在も我慢強く過ごしている人は多いかもしれません。
何でも嫌な顔をせずやってくれる人は、周囲が「この人は断らないからお願いできる」と思いやすいです。人の期待に応えようと頑張りすぎると、本来大切なエネルギーがなくなり、自分自身を労わることもできません。
子供の頃から我慢強く、苦労が連続する人もいます。そのような幼少期を過ごした人は、周囲が経験していないことを体験し、成熟が早く悟りを開いた雰囲気を持っていることも。とはいえ、我慢強さは苦しみの原因になることもよくあるため、状況により慎重に判断することが必要です。
他人を責める
カルマが重い人は、他人を責める傾向があります。うまくいかないことがあると周りのせいにするなど、このような場面によく出くわすのは、カルマのせいかもしれません。
失敗を他人のせいにして一時的に気分が楽になっても、根本的な問題は改善されないでしょう。過去も同じく、自己責任を考慮せずにいつも他人を責めていた人は、またも同じトラブルに直面し、結果的にカルマがより重くなり未来に表れてしまいます。
カルマは、自分が出したエネルギーが返ってくるというものなので、日頃から「責める」という行為が多い場合は、結果的に同じエネルギーが自分に降りかかってしまいます。
責める行為は、他人の行為が間違っていると裁くエネルギーで、いつか自分も厳しく裁かれる状況を迎えます。このような特徴がある人は、周囲の視線が常に気になる、または完璧な自分を求めて苦しくなるというケースもあるようです。人と自分を分離する意識は、未来の孤独感や疎外感にもなるので注意しましょう。
同じ失敗を繰り返す
カルマが重い人は、同じ失敗を繰り返すことがよくありますが、その解釈としては過去の課題が未解決のため、今も同じパターンが表れると考えられます。
魂は成長するためにいくつもの試練を乗り越え、より幸福で充実した人生を送ることができますが、人生で学ぶべきものを無視してしまうと、過去と同じ失敗につながってしまうのです。
もし失敗したとして、その時の思考パターンや行動を改善しないと、変わらないまま今に至りますよね。そんな矢先に起こることは、結果的に過去にもあった同じ失敗です。
その繰り返しに気づかない限り、カルマを断ち切ることはできず、いつまでも同じ失敗に遭遇することになるでしょう。苦手なことは誰でもありますが、苦手を克服しようとするエネルギーや失敗をしないための努力は、自分にとって学びになります。いつも同じことでつまずく人は、学びが得られていない可能性があるでしょう。
感謝しない
カルマが重い人の特徴としては、感謝しない行為が目立つことが挙げられます。カルマの法則は、自分の行為によって罰が当たるのではなく、自分の行いが人生に影響を与えるというエネルギーの仕組み。
感謝しないのは常に「当たり前」という感覚があるか、満たされていないネガティブな思いがあるからなのでしょう。周囲から与えられるものに不足感を抱くと、些細なことに感謝できなくなります。
ネガティブな波動はどんどん強くなり、「感謝」というポジティブな気持ちが表現できない状態に。感謝しない人に対して、周囲はあまりよい印象は抱きませんので、結果的に自分で招いたネガティブなエネルギーにより人生の流れが停滞することもあるのです。
それだけでは済まず、更なる問題を引き寄せ、金銭トラブルや健康問題に発展する可能性もあるかもしれません。
人間関係に恵まれない
カルマが重い人の周囲には、人間関係を悪くする人が集まってしまう場合があります。過去に他人を傷つけたことがある、またはいつも批判的だった、不誠実な行動があったなどの事例が原因となり、現在も未解消のカルマが続いてしまうことも。
人間関係に恵まれないのは、運が悪いのではなく自分の行いの結果かもしれません。他人にやったことが自分に返ってくるので、信頼されない、批判される、裏切りなどの不和を招きやすい人間関係となります。
他にも他人を見下した過去がある場合も、今は周囲から距離を置かれているでしょう。孤独や孤立感は周囲のせいではなく、自分で招いたものかもしれません。
また、内面的な課題がカルマとなることもあり、自己肯定ができない人は他者の承認に依存するように。依存関係は裏切りや利用など、表面的な人間関係になるきっかけなのです。
カルマを乗り越える方法について
カルマが重い人は、いつまでもネガティブな波動に囲まれたくないと思うものです。そんな時にできることがいくつかありますので、カルマを乗り越える方法を早速実践してみましょう。
感謝の気持ちを持つこと
カルマを乗り越えるために忘れてはいけないのは「ありがとう」の気持ちです。カルマの浄化に欠かせない大切な習慣で、些細なことでも感謝の気持ちを持つようにしましょう。
すると、ポジティブな波動が強くなり、自然によい出来事が引き寄せられてくるでしょう。たとえば毎日寝る前にその日の出来事を思い出してください。
そしてその中で感謝できることを紙に書き出していくのです。どれほど辛い一日でも、必ず感謝できることはあるはず。この習慣を身につけると、カルマは浄化されやすくなります。
「ありがとう」という言葉を口癖にすると、心の波動が高まり、不満があってもさほど気にならなくなるでしょう。そして心が豊かになり、感謝できる環境にいることで、周囲にも同じく優しく接することができます。
他人を責めない
自分を守るために他人を責めたくなることはよくありますよね。しかしその行為はカルマとなり将来自分に返ってきますので、これからは他人を責めることはやめましょう。
できるなら他人を許すこと。しかし場合により、人の過ちや失敗を許すのはとても大変です。そんな時は、許すよりも責めないように意識してみてください。
親友、夫婦、親子など、色々な人間関係がありますが、親しい相手ほど何かがあるとずっとネガティブな気持ちを引きずってしまいますよね。しかしカルマから解放されるためには「今」を大切にしましょう。
責めない気持ちを持ち続けると、自分の心の負担が軽減し、人間関係も徐々に変化していきます。許すことや責めないことは、人によく思われるための行為ではなく、最終的に自分の心を自由にしてあげることなのです。
後悔しない
カルマが重い人は、過去の出来事をいつまでも思い出して悔やんでしまうでしょう。後悔は今後の行動を変えるためにも大切なことなのですが、過去を悔やんでばかりいると、その気持ちが未来に反映され、いつまでもストレスが残ります。
後悔とは、過去の行動や選択が間違っていた時などに否定的な気持ちになること。「あの時、こうしておけば…」という感情は誰でもありますよね。
過去を振り返り行動を裁き続けるのは、エネルギーが停滞する原因です。自己否定が強くなり、未来への活力が失われてしまいます。後悔する行動の原因は、失敗ではなく教訓にするもの。いつまでも失敗と捉えると、形を変えて同じ後悔が未来にも訪れるかもしれません。
ボランティア活動をする
他人のために何かをすることはとても素晴らしい行為で、将来よいカルマとなって自分に返ってきます。カルマが重い人は、ボランティア活動などで人の役に立つことをすることもおすすめ。
老人ホーム、被災地でのボランティア活動など、どのような内容でもよいので困っている人を積極的にサポートしてあげましょう。ボランティア活動をすると人に優しくなり、自分の心も豊かに変わっていきます。そのような行為はやがてよいカルマとなり、自分を助けてくれることがあるかもしれません。
カルマを知る方法について
カルマが重い人は、自分が背負っているカルマについて正しく理解したくなるでしょう。しかし自分で過去を振り返ってもわからないことは多いです。カルマを知るには次の方法がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
トラブルのパターンを観察
カルマが重いと、特定のトラブルを繰り返す場合がありますので、人生で繰り返されたことを観察しながらカルマを見つけていきましょう。たとえば人間関係で失敗しやすい、金銭トラブルが多いなど、目立ったトラブルがあるのではないでしょうか。そんなトラブルから、自分が与えられた課題を考えて学んでいくことが可能です。
占い師に相談する
カルマを知るには、占い師に相談することをおすすめします。自分では客観的に判断できないものですが、占い師ならあらゆるリーディングなどでカルマを特定できる可能性があります。
更に解消するテクニックもアドバイスしてくれるので、よりよい未来を迎えるためにも、まずは気軽に問い合わせてみましょう。
カルマが重い人の特徴を知って過去から学ぼう
カルマが重い人の特徴はネガティブなものが多いので、逆のことを意識すればカルマを乗り越えることができるはずです。過去を忘れるのではなく、そこから何を学ぶのかが、カルマと付き合うための大切なポイントになるでしょう。
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