言いたいことが言えない人は相手への配慮が深いから?辛くなる前の解消方法

自己啓発

言いたいことが言えないととても辛い状況を招き、職場の人間関係や友人、家族などともぎくしゃくする原因になります。他人の気持ちに配慮できる優しい心の持ち主なのかもしれませんが、いつも言いたいことを我慢し続けるのは、心の傷にもなってしまいますよね。

そこで今回は、言いたいことが言えない人の原因、そして自分の考えや気持ちを伝える方法を詳しくご紹介していきましょう。

 

言いたいことが言えない人の理由について

言いたいことが言えない人は相手への配慮が深いから?辛くなる前の解消方法何でもズバズバと言う人よりも、多少我慢している人のほうが印象はよいですよね。しかし自分の意見が言えないと、場合によっては不利になり、とくに仕事では自分のスキルをアピールできない原因にもなってしまいます。

世の中には、言いたいことが言えない人はかなり多いものですが、まずは考えられる理由から詳しくご説明していきましょう。

 

優柔不断な性格

言いたいことが言えない人は優柔不断なところがあり、他人の意見に流されやすい一面があります。言いたいことがあっても、それが正しいかどうか自信がなく、結果的に自分で物事が決められない状態に。

いつも迷いアクションを起こせないので、周囲からは「あまり意見を言わない人」と思われているでしょう。言いたいことが言えないのは自分の考えに自信がないことが理由で、その結果、意見を求められても何も言えず、周囲に迷惑をかけてしまうこともあります。

言いたいことを言わず我慢するのは必ずしも悪いことではありませんが、「優柔不断な人」というレッテルを貼られるのは決して嬉しいことではないかもしれません。

主体性がない人は優柔不断になりやすいともいわれていますが、職場などではある程度自分の立場をアピールする力は必要といえるでしょう。また、優柔不断な人は失敗や後悔を恐れる傾向もとても強く、自分の発言によって物事が違う方向にいってしまう恐怖を感じていることも特徴です。

 

内気なタイプ

言いたいことが言えないのは、内気な性格が関係していることもあります。コミュニケーションスタイルは、その人の性格や価値観がよくアピールされるもので、大人しい人はあまり発言することはないですよね。

言いたいことがあっても我慢するのが当たり前になっていることも。人前で自分の気持ちや考えを表現するのがとても苦手で、チャンスをいつも逃しています。

そのため経験する場も少なくなり、余計に言いたいことが言えない状況に。内気な人は、一人で静かに過ごすことが好きで、他者との絡みを避けています。

コミュニケーションの経験値は低く、新しい環境や人に慣れるまで時間がかかりますので、よほど信頼している人にしか自分の意見は言わないでしょう。

しかし内気な人は、相手の話を丁寧に聞く力があるので、とてもよい聞き役になれることは間違いないでしょう。アウトプットの頻度が低い分、自分の中で深く掘り下げて考えるので、外部からの雑念に惑わされることは少ないかもしれません。

 

トラウマがある

言いたいことが言えないのは、トラウマが関係しているかもしれません。過去に自分の意見を言ったために失敗したなど、嫌な思い出があるのではないでしょうか。

たとえば職場で上司に自分の考え方を伝えたら、部署を異動させられる結果になったなど。過去の辛い経験は、現在の対人交流にも大きな影響を与え、他者に誤解されないためにも言いたいことをじっと我慢してしまうのです。

職場のような上下関係がある状況では、余計に慎重になる人が多いものですが、人との関わりを避けられないため、トラウマがあってもうまく対処する必要があるでしょう。

上司に伝えてもどうせ理解されないだろう…という諦めも、言いたいことが言えない原因になります。その連続は、他者と密接な関係を築くことを妨げる原因になりますし、人前で話すことに不安を感じてしまいます。

言いたいことを言ったために損したという経験は誰でもあるかもしれませんが、それをバネにして、よりよい人間関係を築くことが必要なのでしょう。

 

嫌われたくない

言いたいことをはっきり言ったら相手に嫌われる…という不安は、きっと多くの方が抱いているはずです。その気持ちはある種の思いやりでもありますが、極度な状態になると自己肯定感の低さにもつながってしまいます。

承認欲求は、誰でも多少はあるもの。言いたいことが言えない人は、承認欲求が人一倍強いことにプラスして、他人の言動に振り回されやすい部分もあります。

言いたいことを言わないのは、相手の気持ちを害さないようにする行為。たとえば職場で誰かがミスした時、その人に指摘できないという場面もあるでしょう。

嫌なことを誰かに言われるのは、決して気分のよいことではありませんので、相手の思いを考えてそのような態度になるのでしょう。あくまでも自分の気持ちよりも他人を優先すること、それが言いたいことが言えない人の根底にある思いです。友人に食事に誘われたけれど、断ると仲間外れになりそうで断れない…そんな関係が続くこともよくあるでしょう。

 

優しい性格

言いたいことが言えないのは決して悪いことではなく、相手を気遣う優しさの証でもあります。「どうして言えないのだろう…」と自己否定してしまうと自信をなくし、生きづらさにもつながります。

言いたいことが言えない気持ちを整理してみると、「相手にも事情があるから」「相手の気分を害したくないから」など、犠牲を払っても他者のことを優先していると気づくはずです。

ただし、他人を気遣う優しさの裏側には、自分を苦しめている状況があることも忘れないようにしましょう。考え方のクセなのかもしれませんが、自分の本当の気持ちに気づかないのはとてもストレスで、心が疲れる原因です。

他人への優しさにはあらゆる形があり、時にはその人のためを思って言いたいことを伝えるべき時もあるでしょう。優しい人には、他人に対しての思いやりが強い、共感してくれる、気持ちを理解して寄り添ってくれるといった魅力があります。

人の話を否定せずいつも穏やかに聞き、決して反対意見を言わない、そんな優しさも角度を変えてアピールすることが必要な時もあるのです。

 

とても慎重

言いたいことが言えない人はとても慎重な性格で、発言する内容や言葉遣いなどを考えすぎて、結果的に黙ってしまう傾向があります。近年、SNSなどで他人を非難したり、歯に衣着せぬ物言いをしたりする人が増えていますので、言いたいことを言うことがある種の文化にもなっています。

しかし本来コミュニケーションにおいて言葉は架け橋であり、逆に他人との間に壁を作るものでもあります。そう考えると、発言する前に慎重になることはとても大切で、誤解や対立を生まないためにも丁寧なコミュニケーションが求められます。

とくに職場でのやりとりは信頼関係にも影響しますので、慎重に感情表現したり考え方を伝えたりすることができるのは、その人のスキルにもなるでしょう。

言いたいことが言えない状況にはいくつかのレベルがあり、オブラートに包んでやんわりと伝えるべきか、もしくは完全に言いたいことが言えないのかなど、さまざまなパターンがあります。

後味が悪くなるような発言はできれば避けたいことで、人間関係の調和にメリットをもたらす慎重で思慮深い発言は、どこでも求められるものです。

 

自己肯定感が低い

言いたいことが言えない人は自信がなく、他の人と比べて自分が劣っているような気持ちになっています。そのため発言したいことがあっても拒否されるのではないかという不安が強く、失敗を極度に恐れる傾向があります。

自己肯定感が低いと、人の顔色をうかがいやすくなりますので、発言のチャンスがあっても相手が喜ぶことだけを伝えてしまうでしょう。ビジネスでは、そのような配慮も多少必要かもしれませんが、極度になると真実とは異なることを伝えてしまうリスクもあります。

言いたいことが言えない人は自己否定してしまい、そのために他人の意見を優先していることも。たとえ相手が間違っているのが明白でも指摘できず、のちに悔やんでしまうのです。

日本の文化では、自己主張はしないほうがよいというイメージが強いですよね。周囲と協力して平和に過ごすためにも、衝突を避けることが日本人の美徳でもあります。

しかし最近では、きちんと自分の意見を言える人の方が自己肯定感が高く、周囲からも評価される場面が増えています。

 

言いたいことを我慢するデメリットとは?

言いたいことが言えない人は相手への配慮が深いから?辛くなる前の解消方法言いたいことや自分の意見を我慢すると、その場の雰囲気を乱さずに済むメリットはありますが、場合によってはメリット以上にデメリットが多くなることもあります。言いたいことが言えないと、次のような負担を招く可能性があるので注意しましょう。

 

自己成長のチャンスを失う

言いたいことを言うのは決して簡単なことではなく、多くの人が難しさを感じるでしょう。逆に考えると、意見を言うのは自己成長の機会であり、自分の考えをまとめてどのように表現するかというプロセスを鍛える訓練です。

職場ではとくに大切なチャンスになり、言いたいことを言わないとフィードバックにも影響するでしょう。自分の考え方や意見が伝わらないと、周囲から認知されにくくなります。

その結果、本当は素晴らしいアイデアの持ち主なのに、重要なプロジェクトに参加させてもらえないということも。自己成長は決して簡単ではありませんが、自分を知ってもらうことが存在の肯定にもつながります。

日々の仕事をこなすだけでなく、新しいことに率先してチャレンジするなど、コミュニケーションやアクションで意欲をアピールすることはとても大切。それがキャリアアップにつながるのだと思えば、言いたいことも言えるようになるかもしれません。

 

ストレスが溜まる

人生に我慢は必要とよくいわれますが、言いたいことを毎回我慢しているとストレスが溜まるデメリットがあります。「言わない」という我慢は、対人関係で孤立した状態を招き、結果的に意欲の低下につながるリスクもあるでしょう。

「あの時、伝えておけば…」と後悔することも増え、自分のアクションで不安や迷いが余計に増えることになります。言いたいことを我慢するのは、言ってはいけないと自分を抑圧していることも原因でしょう。

そのようなプレッシャーをかけて得られたメリットは何だったのか、そう考えると次第にデメリットばかりが浮かび上がってきます。対人関係におけるストレスはとても大きく、コミュニケーションが悩みの原因になることはよくありますよね。

配慮のない発言、誤解される発言など、人の言葉ひとつひとつを気にしていると、それが次第に自分の発言力にも影響してくるのです。相手の視点に立つことはとても大切ですが、その際にどれほどストレスを感じているか、自分の心の負担も考えてみましょう。

 

周囲に誤解される

言いたいことが言えないのは、周囲に誤解されることもデメリットになります。たとえば美味しい料理を食べて「美味しい」と言わないことで、「この人はこの料理を気に入っていない」と誤解されます。

コミュニケーション能力により他人に誤解されやすい人は世の中に多いですよね。言葉が出ないために周囲が判断できないなど、ちょっとしたことが人間関係の歪みにもつながってしまいます。

言いたいことが言えない人は、感情表現が苦手な傾向があり、とくに初対面の人が相手だと何を言うべきかわからなくなります。言葉数が少ないだけでなく、的を射ない発言は誤解される要因に。

職場ではスキルやキャリアにも関係しますので、まずは意見をうまくまとめるところから始めるとよいでしょう。言いたいことを言うには、経験を重ねることも大切です。

誤解されそうになったらうまく説明を加えるなど、自分なりに工夫する方法もあるでしょう。言いたいことを言うのは自己成長のプロセスなので、メリットを考えて勇気を出してみましょう。

 

言いたいことを言えるようになるには?

言いたいことが言えない人は相手への配慮が深いから?辛くなる前の解消方法言いたいことを言えるようになるには、次のポイントを意識してみましょう。職場などで近年話題になる「アサーティブコミュニケーション」のテクニックを参考に、心の負担を減らした対人関係が理想的です。

 

自分の気持ちや考えに正直になろう

自分の気持ちや考え方を相手に伝える前にまずやることは、自分が感じていることに正直になることです。「何に対してどう思うか」というプロセスを理解することが始まり。

感情にそれぞれ名前をつけて「悲しい」「嬉しい」「不安」のように具体的に分けると、より自分の気持ちが深く理解できます。更に自分の理想的な姿と、今の本当の自分を受け入れることも大切です。

自分が物事に対して感じることは、誰にもコントロールできないものです。「こう感じたらダメだ」などと決して否定せず、自分の全てを受け入れることが、言いたいことを言うための最初のステップです。ポジティブな気持ちもネガティブな気持ちも無視せず、優しく認めてあげましょう。

 

言えない原因を明確にする

言いたいことが言えないのは何かしら原因があるためで、対策を講じるためにも原因を分析してみましょう。たとえば職場で上司に言いたいことが言えない時、「怒られそう」「評価が下がりそう」など、リスクを過剰に恐れているところがあるはずです。

他にも、意見を言っても周囲が受け入れてくれない恐怖心、うまく意見を主張できない不安、発言のタイミングに悩むなど、あらゆる原因があるでしょう。

それが明確になると、言いたいことを言う際に意識を集中させることができます。嫌われることや評価が下がるという不安は誰でもあるもの。しかしそれ以上に言いたいことを伝えるメリットのほうが多い場合もあるのです。

 

感情的にならずストレートに伝える

言いたいことがあっても言えないのは、感情的になっているからかもしれません。たとえば賛成できない計画に対して「私は反対です」と言う場合、どうしてもネガティブな気持ちが込められてしまい、語気が荒くなったりしますよね。

すると相手はより反感を抱きますので、伝えたいことは感情的にならないよう丁寧に言いましょう。その際には、遠回しな言い方や曖昧な表現は使わないこと。

誤解される発言は避けたいため、とくに仕事に関することは明確に伝えることを意識してください。表情やアイコンタクト、声のトーンなど、あらゆるところを意識して、感情的になっていないことを相手にアピール。落ち着いた話し方なら、たとえ多少ネガティブな内容でも、相手としては理解しやすくなるでしょう。

 

クッション言葉を活用する

言いたいことを言うには相手の思いを配慮して、自分が言われたいスタイルをイメージすることもおすすめです。たとえば仕事のミスを指摘する場合、「ここが間違っていますよ」と言うよりも「今度はできれば…」とワンクッション置くための言葉を使うと、相手もそれほど傷つかないかもしれません。

相手との関係性を考えることも大切ですが、人として接することが何よりも重要。たとえ上司が相手でも、言いたいことがある場合は相手のプライドを傷つけないよう、提案風にして表現するなど、あらゆるコツを活かしてみてください。

 

言いたいことが言えない時は理由を把握して対策を!

言いたいことが言えない人は、優しさが土台にあるからなのでしょう。しかし結果的に自分だけが負担を抱えることもありますので、言いたいことがある場合は内容をまとめたうえで相手にどう伝えるか、一度組み立ててみることもおすすめです。

 

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