行列に並ぶと美味しく感じるのは心理的な理由も関係しており、本当はあまり美味しくないお店でも美味しいと思うことがあります。
人気ラーメン店などは行列でお馴染み、長時間待っても食べてみたいと思うのは当然ですよね。
そこで今回は行列に並ぶと美味しく感じる心理現象について解説いたしますので、本当に美味しいのかどうか正しく評価するためにもぜひ心理行動を参考にしてください。
行列に並ぶと美味しく感じる心理
行列に並ぶとなぜか美味しく感じる人間の心理、次のような理由が関係しています。
努力の正当化
行列に並ぶと美味しく感じるのは「自分が長時間がんばって並んだのだから絶対に美味しい」「こんなに行列になるのだからまずいわけはない」など、自分の脳内でがんばったことを正当化したり評価したりする心理が働きます。
自分の労力を無駄にしたくない思いは皆さんありますよね。がんばったことに対して結果が伴わないとがっかりしてしまうので、行列に並ぶということはその努力を正当化するためにさほど美味しくなくても「美味しかった」と思ってしまうでしょう。
自分が犠牲を払ってやったことに対して実際よりも高く評価。こんなに長時間待ったのにあまりたいしたことなかった…と思うのは自分でも納得いかないですよね。
苦労した事実と認識には多少の矛盾があり、かなり苦労した場合は無意識レベルで価値を高く見積もり自分の努力や苦労に納得しているのです。
人が並んでいると興味が湧きますよね。なぜそんなに人気があるのか自分でも確かめたくなりますが、行列ができるお店は美味しいためではなく興味本位で引き寄せられている人も多いでしょう。
美味しいのだろう、という思い込みがアクションを起こし、実際に美味しくなくても並んだ価値を感じるために心理的に美味しく感じているだけなのです。
バンドワゴン効果
少数意見よりも多数意見のほうがなんとなく安心、またはみんながやっているから大丈夫だろうなど、そんな大衆心理をバンドワゴン効果と呼びます。
行列に並ぶと美味しく感じるのは心理的にバンドワゴン効果が関係しており、みんなが並んでいるから美味しいと思ってしまうことが理由でしょう。
行列を見ると並びたくなるのはまさしく大衆心理です。勝ち馬に乗りたいなど、自分もみんなが支持するものを選びたくなるでしょう。
数人の行列よりも長蛇の列に並びたくなる心理現象ですね。バンドワゴンの由来はパレードの先頭にいるバンドワゴンに由来し、音楽を流しながら行進するとみんなが引き寄せられ次々とあとをついていることから名づけられています。
バンドワゴン効果は、ビジネスシーンでもよく使われ「3年連続売上1位」「○○さんも愛用」など広告でこのような表示を見るとついホッとして購入してしまうでしょう。
またテレビの報道で選挙の際、優勢や当選確実などいわれるとさらに票が集まりやすくなるともされています。
ふとした瞬間に、私たちはバンドワゴン効果で心理的にみんながやっていることに参加したり評価していたりすることがよくあるでしょう。行列に並ぶこともみんながやっているからという発想なのです。
期待感が湧いているから
行列に並ぶと美味しく感じるのは、心理的に待っている間に期待感が湧いているためです。これだけ人が集まるのだから、長時間待つほどだからなど、人は行列に並んでいる間に期待感が膨らみ実際に食べたときに「やっぱり美味しい」となるでしょう。
人は心理的に他人がやっていることを正しい選択だと思う傾向があり、自分が決断する際に多くの人が選ぶものが良いと思う心理があります。
無意識ではありますが、行列になるのだから美味しいのだろうというシンプルな期待感でしょう。
たとえば行き当たりばったりで見つけたベーカリーの行列。情報がまったくなくても、行列があるだけでいいものだと心理的に解釈します。
みんなが選ぶものは自分も体験したいという願望みたいなものですね。いきなり空席に座るお店よりも、行列で待っているほうが自分の期待感は変わってくるでしょう。
待っている間に色々考え想像しているため、いざ食べるときに自分のイメージがそのまま現実となり行列に並ぶと美味しく感じる場合もあります。
必ずしも行列ができるお店がいいとは限りませんが、同じお店でも行列に並んだときのほうが美味しく感じるでしょう。
自分の期待を裏切られたくないという思いが、どこかに隠されている可能性があるのです。
社会的証明
自分の決断に自信がないとき、ほかの人がやっていることを真似すれば大丈夫だと思う心理現象があります。
それは社会的証明と呼ばれるもので、多くの人が指示しているから正しいのだと思うからくりでしょう。
買物でもよくありますが、似たような商品どっちにするか迷ったとき、みんなが買っていくほうをつい選んでしまい場合も。
社会的証明はビジネスでも武器になり、自分の考えよりも多数派の考え方を正しいと思うことで影響力を与えます。
なぜなら人間は失敗を避ける生き物なので、正しい行動をとるためにも多数意見についていったほうが安心でしょう。
みんなと同じだからという心理は不安を軽減するものなのです。マーケティングでは社会的証明を活用すると顧客の不安や迷いを解消できるため、より売り上げにつながるでしょう。
第三者の意見、たとえば有名人のレビューなどの利用実績を使い顧客の信頼性を向上させることがあります。
行列に並ぶと美味しく感じるのは行列自体が第三者のレビューとなり、他者の選択を基準にして自分も同じことをしているからでしょう。
入ろうかやめようか…そんな迷うお店があったとしましょう。そのお店に行列があったらきっと入りたくなりますよね。人の迷いを消すためにも、多数派のアクションは引き金になっているということです。
並びたくなる心理
行列に並びたくなるのは次の心理が関係しています。
不安だから
行列に並ぶと美味しく感じるのは人間心理が関係することで、実際は行列ができるお店が必ずしも納得できるということではないです。
しかし行列があるとなぜか興味を持ってしまうのが人間心理。その理由としてまず考えられるのは、人間は不安を常に抱えていて行列を見ると同調行動を起こしてみんなと一緒だから安心と感じる心理があるためでしょう。
とくに自尊心が低い人などは自分の決断に自信がなく他人の意見に左右されがち。お店選びも失敗したくないので必然的に見た目人気があるところを選びます。
行列に並ぶ心理は不安感の大きさが関係していますので、いきなり敵に襲われそうになってみんなが逃げる方向に自分も一緒に行くようなことでしょう。
不安をかき消すのは結果的に多数の言動が土台にあることになります。SNSでみんなに注目してもらいたいという思いも近年自分の行動の土台にあり、行列に並んだ話題のお店に行ったなど、これをやればみんなに受け入れてもらえるという安心感があるのでしょう。
公的自己意識
行列に並びたくなるのは、心理的に他者から自分がどう見えているか気になる心理で、公的自己意識と呼ばれています。
他者の視線を気にする人は同調行動が多くなりますので、自分だけ違うことをするよりも他人の行動に合わせたほうが安心なのでしょう。
また公的自己意識は他人から評価されたい欲求も土台にありますので、みんなをびっくりさせたい、興味を持ってもらいたいなど、自分がやったことを認めてもらうために行列に並びたくなることも。
SNSでシェアする行為は公的自己意識と関係しています。普通のお店に行くよりも一日限定何名、長蛇の列など付加価値があるものは他人も興味を持つでしょう。
そんなところに行ったという話は、他者から評価されるだろうと期待感が湧きます。また他人の視線が気になる人は行列に並んでいる間もマナーのよい人だと思われたいため、適切な列の間隔を保つようなタイプ。
待っている間に人からどう見られているか、服装や髪型なども気になっている場合あるでしょう。
好奇心
行列に並びたくなるのは心理的に人間が持っている好奇心のためで、体験してみたい、知りたいなど、好奇心を強く刺激するものです。
「こんなに長い行列ができるほどだからきっといいものなのだろう」とまずは思いますよね。
みんなどこでこのお店を知ったのだろう…自分だけが知らないのはちょっと…など、好奇心をさらに刺激していくでしょう。
また行列ができるものは並ばないと手に入らない、もしかしたら売り切れるかもなど、簡単に手に入らない希少価値を感じます。
行列に並ぶと美味しく感じるのは希少性のあるものを手にしたためで、価値が自分の中で高まる傾向があるのでしょう。
知らないことを知りたいと思うのは自然な欲求です。生まれたときから備わっている人間の働き、生きるためにも欠かせない力になるでしょう。
知らないものや未経験なことに直面したとき、その空白を埋めるために好奇心が生じますので、行列ができるお店とはどんなものかという疑問に答えるためにも「並んでみよう」と考えるのです。
がっかりする心理的要因について
行
列に並んだのに美味しくなかったという経験はみなさんもあるでしょう。真実を知るには自分で経験することが一番ですが、高く評価しすぎないため人も正確に判断が必要です。では行列に並んでがっかりする心理について解説していきましょう。
期待しすぎた
事前の過大な期待感は現実とギャップが生まれ、がっかりした気持ちも倍増するといわれています。
ただ入ったお店よりも行列で並んだほうが、落胆は大きいということに。行列には不思議な力があり人間心理を揺さぶりますので、まったく情報がないお店でも「行列」のおかげで期待感が膨らんでしまうでしょう。
待てば待つほど過剰に期待してしまい、実際には「それほどでもないんだ」と自分の努力が報われずがっかりするのです。
期待感は欲求不満やストレスを招くこともあり、思った通りでない現実に裏切られた気分をもたらすでしょう。そうならないためにも、行列に並ぶ時は五分五分の結果を期待したほうが安心です。
疲れて味覚が低下したため
並ぶ時間が長すぎると、身体的にも疲れて場合によっては味覚が低下していることもあるでしょう。
たとえば飲食店なら、並んだときはお腹が空いていたけど待っている間にお菓子を食べてお腹が満たされてしまうなど。
行列も時間が肝心なので、待ちすぎると逆に期待通りにはならないでしょう。なんの行列だろうと思った瞬間に、その対象が手に入れば正しく評価できます。
待っている時間には心身ともにあらゆる変化があるでしょう。味覚が低下した状態で噂のお店に入っても、さほどではないと思うでしょう。
タイミングはとても大切なので、期待値が上がり過ぎないとき、味覚が正常なときなど、行列を正しく判断できるタイミングがいいですね。
ネガティブ思考
ネガティブ思考だと行列ができるお店なんて美味しくないと、固定観念で決めつけてしまいます。
または過去に行列に並びさほど美味しくなかった経験がある人は、ネガティブに捉えて行列に興味を持たないでしょう。
みんなが並んでいるから美味しいはずという期待値は、心の中でハードルをあげている状態です。
そのため普通に美味しいお店でも、ハードルを越えられないと美味しくない、まずいとがっかり。ネガティブ思考や期待値はもちろん、行列に対してあまり良い印象がなく自分だけの美味しいお店にこだわるでしょう。
そもそも行列ができる理由は味だけでなく、立地条件、回転の速さ、話題性なども関係します。ネガティブ思考は現実的な面を考えてしまうのでしょう。
美味しいはずという感覚
行列に並ぶと美味しく感じる人、逆にがっかりする人様々ですが、基本的に「美味しいはず」という感覚を持って挑戦すると期待値が高くがっかりすることはあります。
行列に並ぶには時間的や体力的な労力も必要になり、並んだ苦労に見合う感動や結果が得られないと損した気分になるのでしょう。
並ぶアクションのコストが大きいほど期待することは大きくなりますので、美味しいはずと思う気持ちがそれほどではないとがっかりするのです。
またSNSやメディアでの宣伝や演出も現実とギャップを生む原因になりますので、それほどでもなかったという現象が起こるでしょう。
期待値のリセットやコントロールができない人は、行列でがっかりすることが多いのです。
並ぶ価値を決めるポイント
長い行列だと時間がかかりますので、後悔しないためにも並ぶ価値があるかどうか正しく判断したいですよね。
そこでポイントごとに並ぶ基準を解説しますので、迷ったとき参考にしてください。
そこでしか手に入らないものなのか
行列に並ぶ場合。そこでしか手に入らないものなら並ぶ価値はあるかもしれません。物質的な希少価値だけでなく人間心理としてそこでしか手に入らないものはとても価値があり、記憶にもつながります。
たとえば旅行先の品など、二度来られない場所で見つけた行列なら長時間でも並びたくなりますよね。
付加価値は行列を判断する際の基準になり、どこでも手に入るものなら考えた方がいいかもしれません。
ネットでなんでも買える時代、並ばないと買えないものは誰もが持っているわけではありませんし、手にしたときの価値を強く感じられます。それは自分のステータス効果にもつながるでしょう。
待つ時間に値するものか
行列は長時間かかることもありますので、費やす時間に値するものかどうかで判断してみてください。
たとえばイベントの席取りで朝一番から並ぶ人がいますが、それでも価値を感じられるものなら行列に並ぶ意味もあるでしょう。
なにに価値を感じるかは個人差がありますので、レストランは絶対に並ぶべきなどとは断言できませんが長く待ったのにたったこれだけのこと?と感じる内容なら考えたほうがいいのです。
またお店の回転率も並ぶ際に意識したいところで、長い行列でも効率的に対処してくれるところならさほど時間の無駄にはならないでしょう。
なぜ行列になっているか理由を理解
行列を判断する場合、なぜその対象にそんなに人気があるのか行列ができるのか理由を理解しておくことは大事です。
たとえばラーメン店なら「美味しい」ことが理由なのか、それとも「価格」が理由なのか。自分が期待するものに値する理由であることは並ぶ前に理解しておきたいですね。
ただお店の回転率が悪く行列ができることもあります。開店前にできる行列かもしれませんので、なぜ人が並んでいるのか知ることで自分の労力を使うべきか判断しやすくなるでしょう。
人はただ行列に並んでいるわけではなく、自分と同じ期待感を持っている人の行列なのかは確認しておきたいですね。
行列に並ぶと美味しく感じる心理を知ると気持ちが楽になる!
行列に並ぶと美味しく感じるのは、無意識で期待しているものがあるからなのでしょう。がっかりしないためにも並ぶこと自体をイベントとして考えたり、話題性に乗っかってみたり。
自分が納得できる理由があるので、行列ができるお店などは事前の心構えも大事になりそうですね。
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