マインドセットを変えると自己成長に!具体的な方法や大切な意味について

自己啓発

マインドセットを変えるには、最初に自分自身をよく理解しておくことが大切です。思うことをなかなか実行に移せない時、または現在の生活に不満がある時は、具体的な行動で状況を変える必要があるかもしれません。

マインドセットは、ビジネスパーソンだけでなくあらゆる人にポジティブな影響を与えるものです。そこで今回は、マインドセットを変えて自己成長するコツや大切な意味について詳しくまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

2つのマインドセットについて

マインドセットを変えると自己成長に!具体的な方法や大切な意味について「マインドセット」とは、自分の態度や信念、思考などを指し、成長や成功に向けて影響を与えるものです。何かを判断する際、直接的な影響を与えるほど重要な要素にもなっているマインドセット。まずは2種類のマインドセットについて詳しくご説明していきましょう。

 

成長型マインドセット

「成長型マインドセット」は、スタンフォード大学教授で心理学者のキャロル・S・ドゥエック氏が提唱したもので、才能や能力は努力や経験で伸ばすことができるというもの。

困難や失敗を乗り越えてゴールに向かう人は、成長型マインドセットを持っているといえます。特徴としては、新しいことを恐れず色々なことに挑戦する点が挙げられるでしょう。

積極的にアクションを起こし、慣れないことも自分の中に取り込めるタイプです。また、成長型マインドセットは、才能ではなく努力を大切にするもの。

コツコツと努力する人のほうが才能を持つ人よりも成功しやすい、または成功するだろうと信じる考え方があります。成長型マインドセットを持つ人は、他人からのアドバイスや批判も大切な情報として受け入れますので、柔軟な姿勢があるともいえるでしょう。

能力は努力次第で向上できるもので、経験や学習などで自分を高められるというものが「成長型マインドセット」です。

 

固定型マインドセット

成長型マインドセットと正反対なものが「固定型マインドセット」。これは、人の能力や才能は生まれつきなので、何をしても変わらないという考え方です。

「固定型」と名称にあるように、個人の能力は固定されていると考えるため、失敗を恐れて挑戦を避けてしまいます。新たなことよりも現状維持で無難な道を選び、成功した人を見ると自分の能力の低さを嘆き、悲観してしまうことも。

固定型マインドセットを持つ人は、他人の意見やアドバイスを受け入れるのが難しく、自分の悪いところを指摘されると反発すらしてしまう場合もあります。

固定型マインドセットは、新たな機会を逃すので自己成長しにくいことが特徴。また、失敗を恐れているのでストレスも抱えやすくなっています。

固定観念も強く、変化を嫌うので人間関係がうまくいかない時も。他人を攻撃したり嫉妬したり、ネガティブな感情が多くなってしまうでしょう。

 

マインドセットを変えるポイント

マインドセットを変えると自己成長に!具体的な方法や大切な意味についてマインドセットを変えるには、無理やりそうしようと思ってもなかなか実現できません。そこで次のポイントをおさえ、現在のマインドセットを変えたり整えたりしていきましょう。

 

自己認識をすること

「自分のことは誰よりも自分がわかっている」と自信を持っている方は多いかもしれませんが、正しく自己認識していない人は意外と多いです。

そもそも自己認識とは、自分自身を客観的に知ることで、外面と内面の両方を理解するプロセスになります。自分が感じる自分ではなく、客観的であることがポイントです。

たとえば内面的な自己認識とは、自分の嗜好や心の在り方を理解すること。自分がどのようなことに怒りを感じたり、逆に喜んだりするのか、感情の出どころはどこかなどを理解します。

また、大切にするものや人生のコアになる信念などを理解することも、内面的な自己認識のひとつです。外面的なものについては、社会的な役割や他者からの評価など、他人が思う自分とのギャップを認識することが必要です。

 

目標を設定する

マインドセットを変えるには、目標を設定することが大切です。行き先がわからないのに、いきなり出発してもゴールに辿り着けないのと同じです。

目標設定とは、自分が向かう終着点を明確にすること。そしてそれだけでなく、そのために今から何をやるべきか、具体的なプランや思考を描くことです。

目標を設定したらやる気を出す必要がありますが、多くの人はここでギブアップしてしまいます。マインドセットを変えるためには、より明確に、何を頑張るのか、いつまでに達成するのかなど、わかりやすく道筋を立てることが大切です。

目標設定は、仕事や勉強だけでなく人間関係においても重要で、明確にモチベーションを維持するためにも、自分の目標は常に頭に入れておくこと。そうすると、日頃からしっかりピントを合わせて行動できるようになります。

 

アクションを起こす

「明日はウォーキングをしよう」と頭で思っても、実行するのは大変ですよね。やるべきことや思ったことを頭の中で考えるのは簡単ですが、マインドセットを変えるためには、実際にアクションに起こすことが必要です。

一番困難に感じるのは、最初の一歩を踏み出すこと。「重い腰を上げる」という表現があるように、最初のアクションはかなりハードルが高いものです。

なぜ思ったことが行動できないのかというと、人間は失敗を恐れるため。また、失敗に伴い人に何を言われるか考えると行動を起こせなくなります。

更によくあるのは、「今度やろう」「いつかやろう」という先延ばしの習慣。マインドセットを変えようと思っても、今やらなくてもいいからと時間だけが過ぎてしまうのです。

最初さえ乗り越えてしまえば、意外とスムーズにこなしていけることも多いため、人生を好転させるにはまずアクションを起こすことを意識してみましょう。

 

「まだ」できないと意識する

マインドセットを変えると、自分の弱点を知り強みに変えることが可能になります。何かに挑戦してうまくいかなかった時、マインドセットが整っていないと「やっぱり無理だった」「どうせできないから」と悲観的になります。

その部分をポジティブに変え、「まだできない」と意識することが、自分の能力をアップさせるポイントなのです。「まだ」という意識は、現在の自分の限界を知ることで、ここがスタート地点という意味。

失敗してもそれはネガティブなことではなく、成長のプロセスだと認識できるようになります。マインドセットを変えると、まだできないことを理解して、どうすればできるようになるか学ぶ機会が得られます。そして失敗を恐れず、謙虚に他人のアドバイスを受け入れ、より早く成長することが可能になるのです。

 

失敗しても挑戦する

マインドセットを変えようと思っても、すぐに変わるものではありません。日頃の積み重ねで、徐々に思考や行動パターンを変化させていくことが大切で、とくに失敗した時は学びのチャンスとして受け入れるようにしてください。

一度失敗すると、ほとんどの人は諦めてしまい、二度と失敗しないよう避けてしまいます。そのマインドセットでは、なかなか成長の機会が得られないのです。

失敗をネガティブに捉えず、「失敗してよかった」と逆に胸を張ることが、マインドセットを変える方法ともいえるでしょう。失敗後の挑戦は、困難を乗り越える自信をくれますし、失敗したからこそわかるものが自分にとって価値のあるものになります。

新たなキャリアを目指したけれど、想像していたものと違った…という時でも、挑戦を続ければ新たな道が拓かれるかもしれません。

 

頑張った自分を褒める

普段、自分を褒めることはありますか。「頑張ったね」「すごいね」と思うだけでなく、マインドセットを変えるには、自分の変化と成長を認識することがポイントです。

人から称賛されないと自分を認められないというのは、ネガティブなマインドセット。些細なことでも自分を褒められると、毎日の生活がより豊かでポジティブに変わります。

自分を褒めるには、一日を振り返りできたことを思い出してみてください。そして褒める時は考えるだけでなく、言葉にして「よくやったね」と自分に言ってあげること。

鏡を見ながらやると、より褒めた感覚が強くなるでしょう。自分を褒めることは自意識過剰になることではなく、自分を大切にするセルフケアのひとつ。そんな行動は、ポジティブなマインドセットに必要です。

 

他人の成功を参考にする

他人の成功を妬むのはマインドが歪む原因で、逆に成功者から学び自分のメリットにすることがおすすめです。単に真似するのではありません。

なぜ成功したのか、その事例の本質を考えて自分に置き換えてみることが大切なプロセスです。成功した人は決して特別な存在ではなく、意外と自分と同じ境遇で成功しているということを知るかもしれません。

既に結果を出した人からは色々と学ぶことがあり、とくに考え方はとても価値のあるものになるでしょう。「絶対にできない」から「自分でもできる」とマインドセットを変えることで、それがモチベーションになっていくのです。

友人の成功を羨むのではなく、自分が成功するチャンスをくれたと思えば、新しい視点で物事を見られるようになります。

 

ネガティブをポジティブに解釈する

時々ネガティブになるのは誰でも当然のことですが、そのマインドセットに慣れてしまうのは危険です。ネガティブ思考は人間の防衛本能のようなもので、過去の失敗や不安が無意識に「失敗を繰り返すのではないか」という思考スタイルを作り出すのです。

それが定着すると、その人のマインドセットとして固定してしまい、日頃から全てがネガティブに。では、それを変えるには何をするかというと、まずはネガティブな気持ちを認めてください。

無理にポジティブを押しつけても、ネガティブな感情の存在を知らないと、何をやっても最終的に同じ考え方で終わってしまいます。頭で考えることはそのままにせず、言葉にしてみましょう。

何をやってもダメだと思ったら言葉に出し、どうすればいいのか、またはその状況でうまくできたことを意識的に見つけましょう。

 

マインドセットを変える際のハードルとは?

マインドセットを変えると自己成長に!具体的な方法や大切な意味についてマインドセットを変えようと思っても、昔のマインドから抜け出せない方も多いです。そこでハードルとなるものは何か、意識したいポイントを詳しくご紹介していきますので、マインドセットを変えたい時にぜひ参考にしてみてください。

 

過去を意識しすぎる

マインドセットを変える際に障害物となるのは、過去への意識です。過ぎたことに囚われていると未来の希望は見えにくくなり、いつまでも変化は訪れないでしょう。

その際には何をするべきかというと、過去はもう変えられないことを事実として認めること。失敗した経験や後悔したことなどをいつまでも悔やまずに、そんな経験もあったと受け入れ、何を学んだかを考えることが大切です。

現在に意識を集中させるには、目の前でやっていることにフォーカスするのも練習のひとつ。たとえば見ているものや食べているものなど、今の瞬間を感じる習慣を作ってみましょう。

他にも、呼吸を意識しながら瞑想することもおすすめで、雑念を頭から取り払い未来に向かうことができるようになります。

 

変化を継続できない

ダイエットしたくてもいつも挫折する…ということは誰にでもあるでしょう。変化を継続できないのは誰にもあることで、努力を続けるのは決して簡単ではありません。

その原因は、完璧にやろうとするために少しでも失敗すると嫌になってしまうこと。ダイエットで目標体重にならないと、その段階で諦めたくなるのです。

また、変化を継続できないのは、理想が高すぎることも考えられるでしょう。「1週間で5kg痩せる」などと無理なことを考えても、実現するのは難しいです。

最終的なゴールだけを意識していると、それまでのプロセスが意味を持たなくなりますので、これからは達成できる目標を作り続けていくこともよいでしょう。「できた」という達成感は成功体験になり、新たな変化を受け入れやすくなります。

 

矛盾が起こると元に戻したくなる

マインドセットを変える時に、新しいものに慣れず昔に戻したくなることがあります。たとえばネガティブ思考をポジティブ思考に変える際ですが、ずっとネガティブだった人は、急にポジティブになるのがしっくりこないのです。

やり方がわからない、自分に合わないなど、矛盾が起こると結果的にネガティブマインドに戻したほうが楽に。元のままがいいのは誰でも同じですが、そこで変化を恐れてはいけないのです。

世の中は嫌でも変化を続けており、自分自身も同様に何かしら変わっている部分はあります。自分のペースを尊重して、元のままを土台にして変化を作ることもできるでしょう。そのほうが矛盾を感じず、スムーズにマインドセットを変えることができます。

 

コンフォートゾーンから抜け出す方法

マインドセットを変えると自己成長に!具体的な方法や大切な意味についてマインドセットを変える際、どうしても自分が快適に思う環境から抜け出せないものです。それがいつまで経ってもマインドセットを変えられない理由なのですが、この快適な心理的領域「コンフォートゾーン」から抜け出すポイントを詳しくご紹介していきましょう。

 

小さな成功体験を重ねる

小さな成功体験を重ねることはあらゆるメリットをもたらしますので、普段から意識しておきたいことです。コンフォートゾーンから抜けられないのは失敗が怖いためなので、自信をつけて自己肯定感を高めるためにも、積極的に小さな成功を積み重ねていきましょう。

その方法は、目標を細かく決めてステップごとに達成していくこと。たとえば5kg痩せたいなら、いきなりゴールを目指すのではなく、最初の1kgをゴールにして達成していくと成長が実感しやすくなります。

コンフォートゾーンから抜けるのは勇気が必要ですが、前進するためにも達成したことは記録しておきましょう。目標が達成できなくても、その原因を知ることでメリットが得られます。

 

チャレンジ精神を高める

チャレンジ精神を高めるには、やはり成功体験を増やすことも必要ですが、同時に完璧主義をやめることも大切です。完璧主義はモチベーションになる反面、余計なストレスやプレッシャーになり、新たなことを始める際に行動を止める要因に。

完璧にできなくてもいいので、まずはやってみる気持ちや「ダメもいいから…」という姿勢を意識してみましょう。コンフォートゾーンから抜けて新しいことに挑戦した時、失敗や間違いはつきものです。

それは当然のことなので、なるべく気にしないようにしたいですね。チャレンジ精神は、慣れた環境ではあまり湧かないものなので、あえて新しい環境に身を置くのもよいでしょう。

仕事なら担当を変える、旅行なら知っている場所よりも行ったことがないところに行くなど、行動を変えることによる発見や刺激がきっと楽しく感じられるでしょう。

 

焦らないこと

コンフォートゾーンから抜けるためには、自分にできること以上のことを無理やりやらないよう注意してください。マインドセットを今すぐ変えることはできませんので、焦らずにできるところから始めましょう。

たとえばゴールを設定したら周りにも教えて、今自分が目指しているものを知ってもらう、できたら自分にご褒美をあげるなどの工夫で、とにかく継続して前進することが大切です。

 

マインドセットを変えて日々を充実させよう!

マインドセットを変えると自己肯定感が高くなりますので、よりチャンスを掴めるようになるでしょう。自己分析から始まり、成功体験を増やすまで色々なプロセスがありますが、全て自分をより高めるためのことです。失敗から学ぶことを忘れずに、勇気を出してマインドセットを変えてみましょう。

 

☆こちらの記事も読んでみてくださいね!

>>>ポジティブ思考にデメリットがあった?対処方法やイライラを解消するコツ

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