ネイティブアメリカンは自然と調和し、昔からスピリチュアルなライフスタイルで知られています。現代の大都会で暮らす人々が忘れている大切なものを思い出させてくれることもたくさんあるでしょう。
それでは今回は、ネイティブアメリカンの浄化方法や生き方について詳しくご紹介していきましょう。
ネイティブアメリカンについて
映画やドラマなどでも見かけることがよくある「ネイティブアメリカン」。まずはどのような人たちのことなのか、ポイントごとにまとめましたので、詳しく見ていきましょう。
アメリカの先住民族
アメリカ大陸を発見したのはコロンブスですが、ネイティブアメリカンはそれ以前から既に住んでいるアメリカの先住民族です。当時は1,000万人以上もいたネイティブアメリカン。
コロンブスが発見した後、アメリカ大陸にヨーロッパ人が移り住み、ネイティブアメリカンは土地を奪われ、人口も5%以下に激減します。アメリカ政府から与えられた居留地は砂漠地帯で、厳しい生活を余儀なくされます。
ネイティブアメリカンの起源は、23,000年以上前にシベリアからベーリング海峡を渡りアメリカ大陸にやってきた人たちの子孫。ネイティブアメリカンを「インディアン」と呼ぶことがありますが、それはコロンブスがアメリカ大陸を発見した際に、彼らがインド住民だと勘違いしたことが由来となっています。
ネイティブアメリカンには、土地を所有する概念がなかったため、ヨーロッパの入植者たちに武力や不平等な契約で土地を奪われてしまいます。
現代では、ネイティブアメリカンは居留地で生活しながら、権利回復、社会問題、文化復興などの活動を続けています。
部族について
ネイティブアメリカンには200以上の部族があり、それぞれの言語や文化を持つことが特徴です。現在は部落が経営するカジノや伝統工芸などで生計を立てる方も多く、現代社会の中でも伝統を守りながら多様な生き方をしています。
主な部族ですが、有名なものには「ナバホ族」があり、観光地としても有名なグランドキャニオン周辺に暮らし、アートでも有名です。自然との精神的なつながりを大切にしています。
「チェロキー族」は、ナバホと異なる言語を話す部族で、起源は南東部。バッファロー狩りで知られている「スー族」、石造りの集落で暮らす「プエプロ族」も、自然の中で長く暮らしています。
土地との深いつながりがある
ネイティブアメリカンの生活は、土地との深いつながりが特徴で、それぞれの部族には独自のストーリーがあり、均一のイメージで捉えられるものはありません。
部落の文化はその土地と深く結ばれているため、アイデンティティの土台にもなっているといえるでしょう。たとえばチェロキー族などが実践する「スリーシスターズ農法」は、豆やカボチャ、トウモロコシなどを栽培するもので、相互の利益を最大にするよう混植されていることが最大の特徴といえるでしょう。
この農法は、ネイティブアメリカンの土地へのこだわりや気候条件への深い理解があるためにできることなのです。土地はただ住む場所ではなく、スピリット、文化、命などの全てのインスピレーションの根源になっています。
ライフスタイルの特徴
ネイティブアメリカンのライフスタイルには、特徴ともいえるものがいくつもあります。それでは、ネイティブアメリカンの生活における重要なポイントを詳しくご紹介していきましょう。
ティピ
「ティピ」は現代のアウトドアでもよく聞かれる言葉で、キャンプ場でも見られますよね。そもそもティピとは、ネイティブアメリカンが用いる移動式住居のことで、木の骨組みで動物の皮や布などを被せて設営するもの。
円錐型になっていて、内部で火をたいても煙が自然と上に抜けるようになっており、風にも強いというメリットがあります。昔のネイティブアメリカンは、ティピで暮らしながら移動して狩りをする生活様式がメインだったともいわれています。
トーテムポール
北西部のネイティブアメリカンが立てたことが始まりの「トーテムポール」。彫刻された柱のことで、持ち主の紋章、神話、社会的役割などを装飾した木造彫刻です。
アラスカに居住する先住民族には沿岸地域とのつながりがあり、その地域に自生するレッドシーダーの木を使い、精巧なトーテムポールを作っていたことでも知られています。
先住民には文字を使う文化がなかったため、トーテムポールで自分たちの歴史を伝えたとも考えられます。
アートについて
ネイティブアメリカンのアートは文化の象徴であり、地域ごとに異なる美しさが特徴です。プエブロ族は陶芸の芸術で知られ、その土地の粘土を使ったスピリチュアルなデザインが特徴。
北西部の部族はフォームラインデザインで知られており、チルカット毛布のように複雑なデザインの織物も作ります。ネイティブアメリカンのアートは、神話や部族、自然や動物などをモチーフにしており、絵画以外にも器、彫刻などにも表現されています。
太陽や月、ワシ、フクロウなどのモチーフはとても人気。それぞれの模様に意味があり、家族の絆や豊穣などのメッセージが込められていることが多いです。
ジュエリーについて
ネイティブアメリカンといえばインディアンジュエリーも有名で、ナバホ族のターコイズやシルバーにはスピリチュアルな意味が込められており、魔除けとして身につけることもあります。
とくに鮮やかな色のターコイズは、先住民から「空の石」と呼ばれるように、神聖なものとして扱われています。色合いは多様で、同じ柄のものはひとつもないため、自然の象徴として愛されるものに。本物のターコイズはとても高価で希少価値があり、投資対象としても注目されています。
スマッジングについて
マイナスエネルギーや汚れたものが空間にあると、物事がうまくいかないことがあります。そんな状況を取り除き、よい状態にすることが「浄化」。
瞑想やお守りなど、浄化方法としてあらゆるものが取り入れられていますが、「スマッジング」はネイティブアメリカンにとって大切な浄化方法のひとつとして知られています。
スマッジングについて
スマッジング(Smudging)は、ネイティブアメリカンの文化で「いぶす」という意味があります。煙でネガティブなエネルギーをくすぶらせ、イライラや不安などを煙が吸い取ってくれるという考え方。
そしてその煙は天に昇り、人々から離れていきます。スマッジングは、嫌なことがあった時、引っ越し先の浄化、またはホテルなどの一時的な宿泊場所でリセットする際にも行い、空間を一新した雰囲気にすることが可能。
使用するものはハーブがメインで、ハーブの煙や香りは心身をリラックスさせ、瞑想に似た深い落ち着きを与えてくれるとされています。
手順について
スマッジングを行う際は、アバロンシェルなどの耐熱皿を使い、部屋の窓を開けて換気を行います。次に使用するハーブに火をつけたら、炎が上がった瞬間に手で火を消して煙だけが出る状態に。
スマッジングで大切なのは、ハーブを燃やすことではなく「煙」がポイントになりますので、火を消すタイミングには十分注意しましょう。たとえばパワーストーンの浄化をする場合は、煙にストーンをくぐらせること。
部屋の浄化なら、お皿を持って煙を部屋全体に行きわたらせてください。もし煙が止まってしまったらまた火をつけて、同じ手順を繰り返します。
浄化が終わったら、完全にハーブの火が消えていることを確認してから終了となります。火の取り扱いには十分気をつけて行いましょう。
大切なポイントについて
スマッジングを行ったら、ネガティブなエネルギーを吸い込んだ煙を窓から出すことが必要なので、必ず窓を開けるようにしてください。また、家の火災報知器が鳴ってしまう可能性もあるので、その点にも気をつける必要があります。
スマッジングができるのは室内で、オフィス、玄関先、ヨガや瞑想時なども有効とされています。期待できる効果は、空間をより軽くしてくれることや心身のリフレッシュ、心のデトックスなどで、何となく疲れた時にもぜひ取り入れてみてください。
ホワイトセージについて
ネイティブアメリカンの浄化方法のスマッジングで、燃やすハーブとして知られているものに「ホワイトセージ」があります。シソ科の植物で、乾燥した地域で生育するハーブの一種。
ホワイトセージは葉の色が白いことが特徴で、汚れのないピュアな状態のシンボルです。汚れを取り除き浄化する意味を持っていますので、先住民の儀式でもよく使われています。
燃やすのが危険な場所なら、天然石と同じように空間に置いて浄化することもできますので、風通しがよくリラックスできる場所を選んで配置してみましょう。邪気が溜まりやすい水回り、玄関にもおすすめです。
パロサントについて
ホワイトセージと同じく、スマッジングの浄化で使用するものは「聖なる木」と呼ばれるパロサントです。南米産の香木で、スマッジングでもお馴染みのアイテム。
手順は、まず耐熱皿を準備して、パロサントスティックにマッチやライターで点火し、10~15秒ほど燃やしたままにします。その後に優しく火を吹き消して、白い煙になるようくすぶらせてください。
その状態でお皿を持って浄化したい部屋を歩いたり、パワーストーンをそばに置いたりすることもおすすめ。ホワイトセージと違うのは、空間の浄化には窓やドアを閉めておいたほうがより効果的とされることです。
浄化が終わったら、自然に火が消えるまで待ち、きちんと確認したら終了となります。パロサントは空気を浄化し、ポジティブなエネルギーを呼び込む効果や、ウッディーな香りで心身共にリラックス、または集中力を高める効果も期待できます。
お守りとしても持ち歩くことがあり、幸運を引き寄せたい時やマインドを整えたい時にも使用できます。
スウェットロッジについて
浄化の儀式として行われるもうひとつの方法に「スウェットロッジ」があります。これも伝統的なもので神聖な体験となり、ネガティブなエネルギーを排出する儀式です。
スウェットロッジとは?
スウェットロッジは、とても神聖な浄化儀式といわれ、ネイティブアメリカンがリセットのための精神的なプロセスとして取り入れる浄化です。
煙の浄化であるスマッジングは日常的に行うものとすると、スウェットロッジはより心身のコア部分からネガティブなエネルギーを放出する深いレベルの浄化といえるでしょう。
スウェットロッジとは、ヤナギの枝などでドーム状に作った建物で、毛布や動物の皮などを何枚も重ね、内部を真っ暗にした小屋。ロッジはマザーアースの象徴で、母の子宮の中に戻り生まれ変わるという解釈ができます。
ロッジの中央には穴が掘られ、外で焼いた真っ赤な石を置きサウナのような状態に。熱い石に水をかけて、昇る蒸気の中で浄化儀式が行われます。
精神的な浄化を行う
スウェットロッジは、サウナで体のリセットをするものではなく、暗闇と蒸気の中で自分自身と向き合うものです。日々抱える悩みやストレス、イライラなどのネガティブな感情、トラウマやエゴなどを体内から発する汗と一緒に出し、心を空っぽにすることが目的。
「スピリチュアルクレンジング」ともいわれ、魂も身体も内部から綺麗にするため、汚れを出して大地に返します。
余計なものを手放す浄化
日本では断捨離が流行っているように、物を持ちすぎると心や魂の負担になるため、必要最低限のものだけのライフスタイルがよいとされています。
スウェットロッジもそれに似た特徴があり、余計なものを手放してリセットすることが目的。ロッジを立ててくれた長老などに感謝の気持ちを込め、儀式では煙草の葉をいただいてお祈りします。
ロッジでは、大地、空気、水などの自然のエレメントを自分の中に取り込むことができます。熱さの中に身を任せていると一瞬トランス状態になり、自分から余計なものが抜けていく感覚になるといわれています。汗をかいた後のすっきり感と、更に心のリセットが体験できる浄化方法です。
新たな自分に出会うもの
スウェットロッジは、専門家の立ち合いの下でないとできない浄化方法なので、挑戦したい場合は手順を理解して体調管理も行い安全に参加しましょう。
神聖な儀式であり、健康法とは異なりますので、熟練したリーダーがいるスウェットロッジがおすすめです。汗をかいてネガティブなものを排出した後、ロッジから外に出ると、新鮮な空気や太陽光の眩しさなどを感じます。
その時に生まれ変わった感覚になり、ポジティブなエネルギーを受け入れやすくなるという流れに。スウェットロッジは、ネイティブアメリカンのスピリットに近づく浄化方法ともいえますね。
神聖な儀式や儀礼について
ネイティブアメリカンには、自然を土台にしたライフスタイルがあり、更に運気を高めるための哲学として独自の儀式がいくつかあります。
ビジョンクエスト
魂の儀式として行う「ビジョンクエスト」は、自分の進むべき道を知るためのもので、一人で荒野や山に入り断食しながら瞑想を続けるというもの。
孤独は人間が恐怖を感じるもので、更に飢えを体験しながらエゴを手放す目的があります。ビジョンクエストは、グレートスピリットからメッセージを受け取るためのもので、現代人にとっては自分が何者なのか、何をするべきなのかといった謎を解明するためにも効果的です。
自分軸を確立したい時、ビジョンクエストは有効な方法となるでしょう。安全性に十分配慮しながら行えば、とくにネガティブなものに振り回されやすい方にはよい経験になるかもしれません。
レインダンス
ネイティブアメリカンが雨乞いとして行う儀式の「レインダンス」。雨を降らせることや、自然の聖霊や祖先とつながり恵みを受けられるようお祈りする儀式です。
アメリカの南西部の部族がよく行うことで知られていますが、精神的な活動儀式であり、悪霊を払い大地をデトックスする意味があります。また、人間と自然の調和をより強くするための試みにもなりますので、罪やネガティブなエネルギーを洗い流す雨は、ネイティブアメリカンにとって幸福に欠かせないものになるでしょう。
レインダンスはイベントではなく、恵みと循環を招く儀式です。生命の維持につながるものなので、部族が心をひとつにして祈ることが特徴。
また、雨が降る前にカチナなどの精霊に感謝を捧げる意味もありますので、ポジティブなパワーを引き寄せる目的もレインダンスの根底にあるといえます。
サンダンス
自然と調和しながら生きるネイティブアメリカンにとって、サンダンスは一年で最も神聖で大切な儀式です。いくつかの浄化方法を最終的に内包して、自分自身を捧げる意味がある祈り。
個人の運気アップのためでなく、宇宙のサイクルを維持しながら全ての命がつながることを確認するために行うものです。儀式では、中心部にコットンウッドの木を立てて、太陽への祈りを行います。
参加者は、数日間の断食と太陽への祈りを込めた踊りを続け、自分の肉体を捧げることで、深い慈悲の心を大切にする意味があります。
ネイティブアメリカンの浄化方法を参考にしてみよう!
ネイティブアメリカンの浄化方法には、一般の方でもできるホワイトセージのいぶしなどもありますので、興味がある場合は安全にトライしてみてください。
とてもスピリチュアルな世界で自然とのつながりを大切にするネイティブアメリカンには、現代世界の近代化された生活にも活かせる教えがたくさんあります。
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