一人行動できない人に共通する心理的特徴・克服する方法について

心理

一人行動できないと、日常生活内で不安な場面がいくつか出てくるものです。一人行動には魅力もあり、自分だけの貴重な時間を過ごせるため、あえて一人行動を選ぶ方も少なくありません。

そこで今回は、一人行動できない人に共通する心理的特徴と克服する方法について詳しくご説明していきましょう。

 

一人行動できない人に共通する心理

一人行動できない人に共通する心理的特徴・克服する方法について一人行動が不安だと感じたことは誰でも経験があるかもしれませんが、中には無理してでも他の人と一緒にいたいと思うタイプの方もいるようです。普段から一人行動できない人には、次のような心理的特徴があると考えられます。

 

怖いため

一人行動できない人は心理的に怖いためで、誰かがそばにいないと不安になります。たとえば小さい頃からいつも家族がそばにいた人などは、孤独な空間に心細さを感じてしまいます。

自信がなく、何かが起こった時にどうすればいいのかわからない心理状態。いつも友人や知り合いと一緒に行動したいのではなく、一人が怖いために意識的に誰かに近づいていきます。

日常的に一人行動を避けていると、不意に一人になった時、生活に支障をきたすほどの強い不安を伴います。エスカレートすると社会生活も辛くなり、外に出るのが嫌になることもあるかもしれません。

誰かと一緒にいると、たとえその人が自分を守ってくれないとしても、存在があるだけで安心できるのです。しかし一人で何かをやらなければいけないことは、生きているとたくさんありますよね。そんな時に過剰にストレスを感じ、とても疲れてしまうタイプです。

 

恥ずかしいから

一人行動できないのは、周囲の視線を気にする心理があるためで、「友達がいない」「皆から孤立しているのでは」と思われるのが恥ずかしいのです。

周りからどう思われるかをいつも気にしており、一人行動すると仲間外れになったような気分になるのでしょう。人から嫌われたくない思いがとても強いので、いつまでも友達でいられるよう人一倍他者に気を遣うこともあります。

SNSのフォロワーや友人の数が多いほどいいと思うタイプ。社会的な先入観があり、必ず集団に属していなければいけないという考え方があります。

素敵な人が一人行動しているのを見ると、本当は自分もそうなりたいと思うのですが、世間の視線を考えるとどうしても殻を破ることができません。

「一人行動するのは何かしら問題がある人」、そう周囲が思っていると誤解しているところもあるのでしょう。このタイプの人は共感性も高く、人が恥ずかしい思いをすると自分も恥ずかしくなってしまう傾向があります。

 

ネガティブ思考

一人行動できないのは心理的なネガティブ思考も原因で、人前で評価されることや過去の人間関係の失敗などが要因となり起こる感情です。

一人行動に対してよいイメージはなく、「独りぼっち」「孤独」「寂しい」という印象があるため、自分はそうならないよう必死に周囲の人と行動を共にします。

ネガティブ思考の人は、物事を過剰に悪く捉える傾向があり、悪い結果ばかり考えて行動できないこともよくあるでしょう。「一人でランチしたらみっともない」など、根拠がない発想でも自分に信じ込ませてしまう傾向があります。

また、ネガティブ思考の人は自己否定的な部分も多く、自分から誘ってもきっと断られるだろうと思い込んでしまいます。誰かに声をかけてもらわないと行動できない場合もあり、結果的に一人行動になってしまうこともあるでしょう。

 

意志が弱いため

意志が弱いと、一人行動できずに悩む場合があります。一人で何かをするには自信を持つことが必要で、強くなるには自分と向き合うことが大切。

そんな訓練でスキルを身につけると、意志が強くなり、一人行動も不安ではなくなるでしょう。意志の弱さは対人関係に表れることが多く、他人の意見に振り回されたり、嫌なことでも我慢したりすることが続きます。

また、他の人と行動を共にすることで自分が強くなったような気持ちになる心理もあり、その安心感が欲しいために無理に孤独を避けてしまうのです。一人でいると、余計に素の自分がアピールされてしまいますよね。

しかし集団の中の一人なら、意志の弱い自分を隠せることも。これからは決して自分を責めるのではなく、意志が弱いことを受け入れ、できることから始めましょう。小さなステップを踏み、徐々に一人行動の範囲を広げると意志も強くなっていくはずです。

 

依存心が強い

一人行動できないのは心理的に依存心が強いためで、他人に見捨てられるのが怖かったり、一人で生きるのが不安だったりすることも。このタイプの人は、根底に自己肯定感の低さがありますので、一人で何かをすることがとても苦痛に感じます。

たとえば友人に食事に誘われて、本当は行きたくないけど行ってしまう状況。これは、他者に同調しないと関係が壊れると考えてしまうからです。

そんな時は、自分の内側の「軸」を見つけることが大切です。自己尊重しないといつまでも他人に依存し、自分一人では何もできなくなってしまうでしょう。

一人行動は、慣れも必要です。逆に依存心が強いと、特定の誰かを束縛する結果になり、周囲に負担がかかることもあるかもしれません。家で一人でも、メッセージや電話で誰かとつながっていないと不安な心理も。孤独に慣れるには、自分の心をコントロールすることがとても大切です。

 

マウントを取りたい

一人行動できない心理になるのは、集団に属したいという強い思いがあるためで、そこにはマウントを取りたい心理が関係しています。「マウンティング」とは、自分が相手よりも優位であることを示す振る舞い。

一人ではマウンティングの対象がいないため、必ず集団に入りたがる人もいます。持ち物を友人に見せてそれとなく自慢したり、上から目線で会話したり。

マウンティングにより、自信のなさを隠したいため、一人行動をあえて避けています。とてもプライドが高く、一人行動は友達がいない証拠だと考えるでしょう。

いつも人に囲まれている、いつも用事で埋まっているなど、自分が人気者で強い立場でいることを周囲に知らせたいのです。一人行動できない人は承認欲求も強く、マウンティングを通じて褒められたい、認められたいという過剰な気持ちが隠されていることもあります。

 

完璧主義

何でも完璧にやらないと気が済まない性格は、一人行動できない人に共通する点です。その理由は、何事も完璧にやり遂げるために他人に頼り、一人では自信がないため。

本当は人に頼りたくないのですが、意思決定に時間がかかり、その間に他の人に流されることもよくあります。完璧主義の人は、完全に準備しないとアクションを起こさない傾向もありますので、一人行動するまではかなりの時間がかかるでしょう。

また、過度な責任感のため、周囲に迷惑をかけないよう自分の決定や行動をアピールできないのです。常に自分を磨きたい思いがありますので、どこかで自己否定しながら日々模索しているでしょう。

他人と行動したほうが、自分の足りない部分がカバーされていると感じるのかもしれません。一人行動できないのは、理想的な自分を描きすぎているから。完璧でいるために、あらゆることを犠牲にしているともいえます。

 

克服する方法について

一人行動できない人に共通する心理的特徴・克服する方法について一人行動できないと、社会生活で困る場面もあるでしょう。一人の自由な時間は、セルフケアのためにも重要視されていますので、これからもっと一人行動の範囲を広げたい方は次のポイントをぜひ意識してみてください。

 

徐々に一人の時間を増やす

一人行動できない人には、あらゆる心理的要因が関係しているようですが、克服するためにはいきなり一人行動をするのはおすすめではありません。

逆に失敗や不安を煽る可能性もありますので、徐々に一人の時間を増やすよう意識してみてください。たとえば集団で行動している間に、一人だけ別の行動をするなど。

友人と食事する時に、早めに一人で帰るといったこともできるでしょう。一人行動が不安に感じる時は、完全に孤独になるのは難しいものです。段階的に少しずつ時間を増やしていく感覚で、心が慣れていくと一人行動も負担にならなくなるでしょう。

 

自律神経を整える

苦手なことをやる際、交感神経が高ぶり余計にドキドキするといったこともあります。一人行動できない不安を乗り越える時は、自律神経を整えることも同時にやっておきましょう。

基本は、毎日の生活リズムを整えること。十分な睡眠を取り、朝日をたっぷり浴びて体内時計を整えることがコツです。適度な運動やバランスのよい食事、ストレスの管理など、健康な生活ルーティンを作りましょう。

副交感神経を優位にすることでリラックスしやすくなりますので、一人行動で不安な場面でもうまく心の調整ができるようになるでしょう。

 

日記を書く

一人で失敗したり間違ったことをしたりすると不安になり、余計に一人行動ができなくなります。誰かが一緒なら、もしうまくいかなくても人のせいにできますので、無難な環境を無意識に好んでいるのかもしれません。

そのような時は自分と向き合い、今何を感じているか認識することも大切です。本当はどうしたいのか、今日は何をクリアしたのかなど、毎日日記に自分の気持ちを書いてみましょう。

感じるだけでは、自分の内側を知ることはできません。一人行動できずにいる時ほど、自分をメインにした向き合い方が大切なのです。周囲の視線が気になりすぎるなど、自分以外のことが常に気になっている場合もありますので、一度心の声にきちんと耳を傾けてみましょう。

 

本音で話せる人を見つける

もし一人で食事をしている時、急に体調が悪くなったらどうしよう…最初はそんな不安を抱きながら一人行動をすることも。そのような状況になったら、信頼できる人にすぐ連絡することもおすすめです。

たとえ一人でも、常に誰かとつながっているという感覚は一人行動の不安を軽減してくれますので、普段から本音で話せる人を見つけておくこともよいでしょう。

一人行動が苦手なことを家族や友人などに知ってもらい、困った時にすぐに連絡できるようにしておきましょう。一人行動している際に誰かと連絡できるという状況は、心の安心材料になります。

 

ポジティブになる

一人行動に対して「孤独」など、ネガティブなイメージを持っている人は、もっとポジティブになることが大切です。一人行動のよい面を考えて、肯定的に物事を捉える習慣を増やしていきましょう。

普段からポジティブな人と一緒に行動したり、ポジティブな環境に身を置いたりすることで、徐々にプラス思考が身についていきます。

一人行動を楽しんでいる人や、一人でカッコよく過ごしている人を見習うこともできるでしょう。一人でいるのが悪いのではなく、素敵な部分を意識的に見つけることが大切。

ポジティブになるには、日頃から感謝の気持ちを持つ習慣も必要なので、一人の時間も集団の時間も自分が幸福であることを考えてみましょう。

 

成功体験を積み重ねる

成功体験を積み重ねると自己肯定感が向上し、一人でも困難を乗り越える力が身についていきます。一人行動できない人は、過剰な不安や恐怖を感じている可能性がありますので、一人でも安心するために自分をもっと褒めてあげましょう。

成功体験は小さなものでもOK。大きな目標を立てたら、更に細かく分けてひとつずつクリアしていきましょう。たとえば最終目標が「一人旅」なら、最初は半日だけ一人でどこかに買い物するなど。

小さなタスクにすると成功体験も増え、より経験値につながりますので、自信も回復していくでしょう。その際にできたことを日記などに記録すると自己成長がよくわかります。

 

音楽などを活用してみる

音楽や香りなど、自分がリラックスできるものは何かありませんか。一人行動できない時は、これらの安心できるアイテムを活用して不安を軽減する方法もおすすめです。

ストレスや不安は知らない間に蓄積されているものなので、寝る前にアロマキャンドルなどでリラックスすることもよいですね。また、普段からリラックスできる音楽を聴くこともでき、一人になったら安心感をくれるものを使ってみましょう。

リラックスに限らず、好きな音楽でモチベーションをアップさせたり、好きなお菓子で幸福感を得たりすることもできるでしょう。自分に合ったアイテムがあると、一人で過ごす時間も徐々に安心できるものになるのではないでしょうか。

 

一人の時間がとても大切な理由

一人行動できない人に共通する心理的特徴・克服する方法について一人の時間はあらゆるメリットをもたらしてくれますので、不安な方はそんなポジティブなところを意識すると、より一人行動の範囲も広がるでしょう。では、一人の時間で得られる魅力をポイントごとにご紹介していきましょう。

 

自分と向き合える

他人が一緒にいる間は色々と気を遣ったり、頭の中であらゆることを処理したり、とても疲れますよね。更に自分の本音に気づかないことも多いため、一人の時間は自分自身と向き合う大切な時になります。

孤独は人を成長させるといわれるように、集団から離れて自分と向き合うと心の中が見えてくるので、より幸福を求めることもできるでしょう。他人と一緒だと他の人が優先され、自分は後回しになってしまいます。一人の時間は、自分に戻る時間なのです。

 

ストレス解消になる

一人の不安以上に、ストレス解消のメリットはとても大きいはず。大勢と一緒にいるのも楽しいのですが、人付き合いでは多くのエネルギーを消費しており、たとえ気の合う相手でも疲れは溜まるでしょう。

長時間続くと心身の疲労にもつながりますので、たまには一人の時間を過ごしてストレスを解消する必要があります。一人で買い物や旅行などをする必要はなく、家で15分だけでもよいのでスマホから解放される習慣を作りましょう。家族が一緒なら一人で散歩するなど、一人の時間を意識的に作ってみてください。

 

集中力が高まる

他人がいると意外と気が散るもので、思ったように集中できません。一人の時間が大切なのは、仕事や趣味など、何かに集中できるため。好きなことがあるなら、意識して一人の時間を作るといつもより効率がアップするでしょう。

インターネットで常に誰かとつながっているのが今の時代です。どんなに仲がよい人でも、一緒にいる時と一人でいる時とでは全く違うもの。たまには一人で過ごして集中力を高めると、より自分の心にも意識を向けやすくなり、何かとメリットが多いでしょう。

 

自由になれる

一人の時間は、何にも縛られない自由な時間です。他の人が一緒だと自分がやりたいことを我慢してしまい、他人の意見に左右されることも多いですよね。

それが次第に依存となり、一人行動ができない悪循環になるのです。一人の時間に伴う責任をもちろん自分。だからこそ、他者を尊重したり調和を考えたりする必要はなく、あらゆる意味で自由を手にすることができます。

一人で外食するのが不安でも、他人に気を遣わないで済む環境は、慣れてくるととてもリラックスできるはず。一人行動できない状態を克服するためには、本当にやりたいことは何か、明確にしておくことが大切です。

そして自由を手にすると共にリスクがあることも考え、全てのプロセスにおいて自己肯定につなげていくのです。

 

一人行動できない人は必ず克服できる!

一人行動できない人は、周囲の視線を気にしていたり自己否定していたり、あらゆる要因があります。どの場合も改善は可能なので、まずはできるところから始めていきましょう。

家で静かに読書したりウォーキングしたり、一人でできることはたくさんあります。自分らしく自由で楽しい空間を、これからどんどん取り入れてみてください。

 

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