好かれる人は、心理的に普段から他者に対してやっていることがあり、人間関係でぶつかることが少ないので、毎日心豊かに過ごせます。人に好かれることは何かとメリットが多く、仕事だけでなく恋愛上手にもなりますし、何より他人に好意を持たれることは自信にもつながります。
どうすればそんな素敵な人になれるのか、今回は好かれる人がやっている心理的テクニックについてまとめましたので、ぜひ実践してみてください。
好かれる人がやっている心理的テクニックについて
好かれている人がやっている心理的テクニックはとてもたくさんありますので、今日から誰でもひとつは実践できるものがあるでしょう。周囲を見渡すと、なぜか人に好かれるタイプがいますよね。
そのような人は、人間的に素晴らしい部分があるのはもちろんですが、心理的に引き寄せているものがあるようです。
相手に関心を持つ
わざと好かれることを意識しなくても、相手に対して関心を持つことは、良好な人間関係を築くうえで大切な要素になります。好かれる人は、心理的に人の興味を引くために、相手にたくさん質問したり積極的に話を聞いたりする姿勢が特徴です。
誰でも自分に興味を持たない人に対して近づきたいとは思いませんよね。逆に自分を受け入れてくれる人や興味を持ってくれる人に対しては、決して悪い気はしないものです。
コミュニケーションでは、相手と理解を深めるために会話を「はい」「いいえ」で終わらせず、「なぜ」「どうして」など、もっと深掘りする対話を意識してみてください。
時には感情に焦点を当てて、相手の気持ちを質問してあげることでより親密なやりとりができますので、「大丈夫ですか?」などのように気を遣ってあげることもおすすめです。
笑顔で接する
好かれる人が心理的にやっていることは、笑顔で人に接することです。笑顔は誰にでもできることですが、実際にやるとなると難しく感じることもあるかもしれません。
仕事で頭がいっぱいだったり、悩みごとや不安があったりすると、つい暗い表情になってしまいますよね。しかし好かれる人は、そんな時でも意識して笑顔を作り、自分の心身にもポジティブな影響を与えているのです。
作り笑いでも同様のメリットは得られるといわれていますので、気分をアップしたい時に笑顔は欠かせないでしょう。笑顔でいると副交感神経が優位になり、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。ストレスが多い、プレッシャーを感じる、対人関係が苦手という人は、リラックスするためにもぜひ笑顔を意識してみてください。
名前で呼ぶ
好かれる人がやっている心理的テクニックは、人を名前で呼ぶことで、そもそも名前を覚えるのが得意な場合が多いです。心理学的にも「ネームコーリング」と呼ばれているように、相手の名前を呼ぶことは、人間関係を親密にシフトするテクニックのひとつ。
自分の名前を呼んでくれる人に対して、人は無意識レベルで親近感や好意を抱く心理作用があります。自分の名前は特別なものであり、唯一無二のアイデンティティです。
だからこそ、他人に自分の名前を呼ばれると特別感があり、自分の存在が認められた気持ちになります。名前を呼んでくれる相手に対しては好感を持ち、より近い存在になっていくでしょう。
また、名前を呼ばれると愛情ホルモンが刺激されるともいわれていますので、恋人関係、友人関係など、よい影響をもたらしたい相手には積極的に名前で呼ぶことをおすすめします。
相手の関心を見抜く
好かれる人がやっている心理的テクニックは、相手の関心を見抜くことです。では、どうすれば関心を見抜けるかというと、コツは非言語のサインをチェックすること。
非言語とはボディランゲージなどのことで、関心のレベルを推測する鍵になり、相手がとても乗り気になることやリアクションが大きなことは関心があると想定できます。
簡単な方法にはアイコンタクトがあり、相手が集中して聞いている時は興味を持っていると考えられます。そのような関心をキャッチし、もっと深掘りしてその話題を徹底するといったこともよいでしょう。
たとえば食べるのが好きな人なら、美味しいお店の話題を提供するなどの方法があります。自分が興味のあることを理解してくれる人に対しては、とても好感を抱きますよね。
聞き上手
好かれる人がやっている心理的テクニックは、聞き上手でいることです。ただ話を聞くのではなく、相手が満足・安心できる状態を作ってあげることが大切。
聞き上手は、徹底するとかなり高度なコミュニケーションスキルになり、結果として相手と素晴らしい関係を築くチャンスをもたらします。聞き上手は承認欲求を満たし、相手にとって「存在が認められた」と実感できることです。
逆に自分の話を聞き流される、無視される、または途中で否定されるといった行為は、相手に拒否されたような気持ちになりますよね。人間には、不安や悩みを誰かに打ち明けることで心が軽くなるという心理現象があります。
聞き上手な人は、相手のネガティブな感情を優しく受け止める存在なので、結果的に感謝や好意を寄せられることが多いです。自分の話を最後まで聞いてくれる人に対しては、自己開示ができる安心感が湧きますので、聞き上手は信頼関係にもメリットをもたらすでしょう。
常識的である
好かれる人がやっている心理的テクニックは、常識的に他者に接することです。一見誰でもやっていることのようですが、「常識」というのはマナーがよいだけでなく、他者の安心感や社会的な期待をきちんと満たすという意味があります。
人間は、未来に対して本能的に不安やストレスを抱くものです。そうした中で、常識がある人はリスクを低減させてくれるので、自然と信頼される存在になるでしょう。
たとえばミーティング。ルールを理解して時間通りに指定の場所に行くことができる人は、人間関係を円満にするだけでなく、周囲の心理的な不安を取り除き、居心地のよい場を作ってくれるのです。
また、想定外のことをする人がいると、疑問などで余計なエネルギーを使いますよね。その点常識的な人に対しては負担がなく、円滑な付き合いができることも好かれる理由なのです。
ポジティブ思考である
好かれる人がやっている心理的テクニックには、前向きな思考が土台にあり、周囲の人までもポジティブに変えてくれます。前向きな人は安心感を与えてくれますので、自然と人が集まってきます。
人の感情は伝染するといわれるように、ポジティブな人がいるとその場の空気が楽しくなり、ストレスも減るでしょう。そのような人は心理的に好感度が高くなり、いつも一緒にいたいと感じるものです。
逆にネガティブで他人の悪口をいつも言うような人は、気分がいい人の状況を悪化させ、ストレスや不安を募らせてしまいます。前向きな思考は相手の自己効力感を高め、一緒にいると自信回復ができるような気分にさせるでしょう。
承認欲求を満たす
自分は周囲の人にとってどれほど重要な存在なのか、無意識のうちに気にかけている人は多いでしょう。心理的には、自分のことを無視する人よりもいつも声をかけてくれる人のほうが親しくなりやすく、気分もいいですよね。
承認欲求は誰にでもあるもので、それを満たしてくれる人は、心理的に自己重要感を満たす人として大切な存在になります。自分の行動や存在を認めてくれるため、心身の健康が維持され、社会的に自分の居場所があると安心感も湧いてきます。
また、承認欲求を満たしてくれる人はモチベーション向上にも役立っているので、いつもそばにいてほしいと感じるでしょう。そのような人は、周囲も心理的に距離感をなくして近づいてきますので、多くの人にとって安心できる拠り所のような存在になります。
好意の返報性
好かれる人の心理的テクニックには、「好意の返報性」が関係していることが特徴です。心理学において人間関係でとても重要な意味があり、多くの人は他者から好意を受けるとそのお返しをしたくなるという無意識レベルの傾向があります。
好かれる人は、そんな心理的メカニズムを知らず知らずに活用して、他人に対していつも好意的な態度をとっています。プレゼントをくれた人に対してお返ししたくなるサイクルと同じですね。
この心理メカニズムは「感情の鏡」ともいわれ、好意的な人に対して敵意がないと判断し、警戒心が軽減します。コミュニケーションにおいても、自分を拒否する人よりも受け入れてくれる人のほうが親しくなりやすく、自分からも相手を喜ばせることを言いたくなりますよね。
「○○さんはいつも素敵ですね」「あなたこそ、いつもおしゃれで素敵ですよ」と同じく好意をアピールしたくなります。
共通点を見つける
共通点がある人とは、恋愛でもとてもつながりが強くなるように、共通点を見つけることは人間関係を構築する際のテクニックでもあります。
好かれる人が心理的にアプローチしているのは相手と共通点を持つことで、「類似性の法則」といわれるように、人間には共通点がある人に好意を抱きやすい心理現象があるのです。
なぜそう感じるのかというと、共通点がある人には安心感や親近感、信頼感など、ポジティブな感情や魅力を感じるため。「自分と似ている」という部分は、特別なつながりを感じるものなのです。
些細なことでも、たとえば好きな色が一緒の相手がいると、自分と考え方が似ている人だと無意識レベルで判断することも。逆に嫌いものが相手の好きなものだと、心理的に衝突するリスクを感じてしまいます。
また、共通点がある人とはコミュニケーションもスムーズになりますので、人間関係も心理的に安全性が高くなるでしょう。たとえば生まれた場所、好きな映画、好きな食べ物など、相手の好みなどをどんどんリサーチすれば共通点が見つかるはずです。
誠実さをアピール
好かれる人がやっている心理的テクニックは、誠実に人に接することです。とても大切な要素で、人付き合いを良好に維持するためにも欠かせないことですが、ちょっとした瞬間に誠実さが欠けてしまうことはありますよね。
たとえば約束する時。重要な約束でなくても、誠実で好かれる人は必ず約束を守ります。「すぐメールするね」と軽く対処するような場面でも、言葉と行動が常に一致しているため、周囲が信頼してくれるのです。
人間は他者に裏切られることを恐れるもので、誠実な人に対してはストレスが少なくなります。また、信頼できる人には何かを依頼したり頼ったりすることもできるので、心理的な依存があり「関係をずっと大切にしたい」と感じるようになるのです。
共感する
人間関係をより深めるために欠かせないのは共感することで、好かれる人はとても上手に相手の感情に寄り添っています。共感されることは自分が受け入れられたと感じることで、とても安心しますよね。
逆にいつも否定する人には心理的な不安を覚え、大切なことは話したくないと感じます。また、共感は信頼ホルモンや愛情ホルモンの分泌を促しますので、より相手に愛着が湧き、親近感や信頼感も深まるメカニズムがあります。
職場で上司の悪口を言った時に「そんな人ではないですよ」と否定されるよりも「そうですよね」と共感してくれる人がいると、自分に寄り添ってくれたと感じます。
共感するためには、相手が何を考えているか理解することが必要。相手が感じていることを自分のことのように感じることが、好かれるためのテクニックといえるでしょう。
自分から声をかける
好かれる人がやっている心理的テクニックは、自分から相手に声をかけるというアクションです。とても強い心理的効果があり、コミュニケーションで自分が有利になるテクニックでもありますので、恋愛や職場の人間関係などでも有効です。
自分から挨拶などの行動を起こすことは、相手に対する関心のアピール。積極的に自信を持ってアクションを起こしていることがわかり、気持ちも明確に伝わるでしょう。
とくに挨拶は、敵意がないことを示す行為で、相手の警戒心を解く効果があります。また、いつも挨拶してくれる人に対しては自分からも好意をお返ししたくなりますので、バランスのよい人間関係が生まれるでしょう。安心感を提供できるのは、好かれる人の大きな魅力です。
コミュニケーションで意識するポイント
好かれる人の心理的テクニックは、決して難しいものばかりではありません。コミュニケーション中にできることがたくさんありますので、ぜひ実践してみてください。
会話のバランスを意識する
会話の内容は、相手の話が8割で、残り2割を自分のことにすると相手がとても心地よくやりとりできるといわれています。自分の話ばかりする人といると、時間が経つのが長く感じ、接点をあまり持ちたくないと思うことも。
会話のバランスを考えることで、コミュニケーションの雰囲気もよりポジティブなものに変わります。
続きを意識する
「またあの人と話がしたい」と思われるような、続きを意識した会話術もおすすめです。そのためには、だらだらと話をせず「また今度、この続きをお話ししますね」と相手の時間を意識した態度で終わらせるとよいでしょう。
笑顔が素敵な人とは、どのような話題でもいいので話をしたくなりますよね。お互いに会話のきっかけを残すようなよい関係が築ければ、今後も話題が尽きないでしょう。
傾聴する
「傾聴」とは、相手の話をただ聞くだけではなく、共感しながら言葉の裏にあるものや感情を理解しようとする姿勢です。ビジネスシーンでも活用できる「傾聴」。
信頼関係を築くためにも、耳で相手の言葉を聞くだけでなく、心で感じることも意識しましょう。そのためには、相手に焦点を当てて真摯な態度で向き合うことが大切です。
言葉以外にも手振り身振り、相手の表情など、全ての要素を含めた理解力が求められます。共感しながら話を聞いてあげると、話す立場の人はとてもよい気分になるでしょう。
感謝を伝える
コミュニケーションはその場限りのことではなく、将来の人間関係に影響を与えるものです。とくに感謝の気持ちはとても大切なつながりになり、コミュニケーションでも忘れてはいけない要素です。
たとえば会話の最後に「忙しいところ、ありがとう」など、ちょっとした言葉で感謝するだけで好感度は高まります。相手の立場を理解すること、そしてマナーある態度で接することは、コミュニケーションを通じて相手とより密接な関係を築くコツです。
誰にでも同じ態度で接する
相手によって態度を変えるのは信頼関係を崩壊させる要因で、自分勝手・自己中心的な人に見られてしまいます。好かれる人は、どのような相手でも常に同じ態度で接しているので、とても誠実な印象を与えるでしょう。
逆に損得勘定で動くことや、自分にメリットがある人にだけ丁寧な態度で接することはおすすめではありません。
人の悪口は言わない
人の悪口は、状況により共感性を高めることにもなりますが、自分からネガティブな話題を提供することは避けましょう。愚痴こぼし、悪口、文句などのネガティブな発言は、その人の印象としていつまでも根強く残ります。
好かれる人は、悪いところからもポジティブな面を引き出せるので、一緒にいてもストレスを感じることはないでしょう。
好かれる人がやっている心理的テクニックを活用しよう!
好かれる人が心理的にやっていることには、仕草や会話術など、色々なものがあります。わざと好かれようとするよりも自分らしさを大切にし、相手の立場になって物事を考える優しさが大切です。
今日から実践できるものもいくつかあるはずなので、好かれる人の魅力をぜひアピールしてみてくださいね。
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