ケチな人の心理的特徴・付き合い方のコツも徹底解説

心理

ケチな人の心理は、完全に理解できないというわけではなく、誰にでも納得できる部分は多少あるでしょう。お金の使い方にはその人の価値観や性格が関係しており、ケチだと人間関係に及ぼす悪影響が心配になりますよね。

職場にいるケチな人を飲み会に誘っても来ない、お土産をあげてもお返しがないなど、一般的にケチだと思われる人は周囲に少なくないはずです。そこで今回は、そんなケチな人の心理的特徴や上手に付き合うコツを詳しくご解説していきましょう。

 

ケチな人の心理について

ケチな人の心理的特徴・付き合い方のコツも徹底解説まずはケチな人の心理について、特徴ごとに詳しく見ていきましょう。もし恋愛相手やビジネスパートナーがケチだと思う人なら、付き合い方に悩むこともありますよね。上手に接するためにも、まずは心理的特徴を理解してみてください。

 

将来への不安

これから先のことはわからないので誰でも多少の不安はあり、とくに金銭的な部分は心配ですよね。ケチな人は将来への不安がとても強く、漠然としたものではありますが、お金を使うことでより一層将来への不安が強くなってしまうのです。

「不安」はたくさんの人が抱える感情で、とても自然なこと。経済的な部分は、今の時代とくに不安材料になりやすいでしょう。ケチな人は、お金がなくて困ることに強い恐怖を抱き、お金は使うものでなく貯めるものという感覚があるでしょう。

「もし病気になったら」「もし仕事をクビになったら」など、多岐にわたる不安を抱えている状態。そのような状況で計画的な行動を起こし、貯金などをして安心したい心理があります。

 

損得勘定がある

ケチな人の心理には損得勘定があり、お金を使う時に自分のメリットをまず考える傾向があります。ケチな人は、無駄使いをせず節約を徹底しているという特徴があるでしょう。

しかし自己利益を追求する姿勢の裏には損得勘定があり、利益の喜び以上に損をすることに過剰な不安や苦痛を感じています。そのため人に食事を奢るようなことはなく、お金は自分のためだけに使いたいというスタンスがあるでしょう。

結果として、金銭的な損失を被るアクションはせず、お金を使っても何かしらリターンがあることを期待しています。損得勘定がある人は、物質的な部分以外にも人間関係にもそのような姿勢がアピールされているでしょう。

一緒にいると得をする友人をそばに置きたがるなど、自分の人生や将来をしっかり設計しておきたいのかもしれません。

 

失う恐怖心がある

ケチな人の心理にあるとても強いものは「失う恐怖心」で、損失回避性ともいわれる心理メカニズムのひとつです。得る喜び以上に失う怖さのほうが強く、失うことにばかり意識が集中し、過剰な反応をしてしまうのです。

「お金を使う」という行為は、価格に相当したものと金銭を交換するという感覚なのですが、ケチな人はお金が減ると直接的な損失を認識する傾向があります。

お金が減ってもその代わりに洋服を買った、食べ物を買ったなど、得たものに対する喜びや得をあまり感じられないのでしょう。1,000円のものを買う満足感以上に、1,000円を失う恐怖心が強く、そのためにお金を使うハードルが高くなり結果的にケチな人に。

ただお金を使わないだけでなく、一度投じたお金が無駄にならないよう、年会費を払ったサービスを嫌々続けるなど、「もったいない」という考えが強いこともケチな人の特徴です。これらの感情は、最終的にお金を失った恐怖を認識したくないための行為といえるでしょう。

 

頑固である

ケチな人の心理は頑固さがあるのが共通点で、使う頑固さ以上に使わない頑固さのほうが強くなる傾向があります。人間は、行動と信念がマッチしないと不快な心理状態になり、それを回避するために自分の行動を正当化して頑固になることも。

「ケチなのではなく、節約しているだけ」という信念を抱き、他人の意見やアドバイスを拒否する頑固な人もいるでしょう。ケチな人は失う恐怖を感じていますが、損失回避性があると、現状を変えることに強い不安を抱いてしまいます。

そのためずっと続けていることや信じていることを頑固に守り、新しいことは受け入れたくないのです。また、ケチな人は自分の置かれた状況をコントロールしたい欲求もあるので、なかなかお金の使い方を変えることもないでしょう。

 

貧困体験がトラウマに

ケチな人の心理には貧困体験のトラウマが関係しており、二度とあのような辛さを体験しないよう自分を守っている意味があります。たとえば幼少期に貧困で他の子にいじめられていたなど、そのような経験は心身の健康リスクを高め、心理的負荷となります。

自己肯定感が高められないのも、子供時代の経験が関することはあります。貧困経験は、生活費や食費の確保などで常にプレッシャーを抱えていたことを忘れずに記憶させてしまうでしょう。

慢性的な緊張状態は、場合によって過剰な不安となり、お金を使うことが悪いことに感じてしまうかもしれません。また、貧困経験は自分の価値への疑問や将来に希望が持てないといった無力感にもつながるので、楽しみを見出すモチベーションがなくなってしまいます。

 

自己中心的になっている

ケチな人は、心理的に自己中心的になり、自分の利益を最優先する傾向があります。他人の感情やニーズを考えないパターンで、自分さえよければ…というタイプに見られることもよくあるのです。

ケチな人は、コントロール欲求や失う不安などがありますので、それを軽減するために自分優先の考え方になることもあるでしょう。

納得するお金の使い方をするために、誰かを誘って遠いところまで買い物に行く、クーポン券を手に入れるまで買い物に行かず人を待たせるなど。

自分のお金は人の労力よりも価値が高いものと考えていますので、付き合う人はとても苦痛を感じるでしょう。そしてケチな人が自分勝手に見られるのは、お返しの感覚がないため。

人にプレゼントされてもお返しすることはなく、もらったままになってしまうでしょう。それはやはり失う恐怖心が土台にあるからなのです。

 

承認欲求が強い

ケチな人と承認欲求は一見関係がないようですが、とても密接なつながりがあると心理的に考えられます。お金を使ったり、友人に食事をご馳走したりすると、優越感などの感情が湧き、自分が認められた気分になります。

ケチな人の場合、自分が買い物上手、倹約家であることを認めさせることで満たされます。内容は異なりますが、ケチな人は心理的に承認欲求があり、自分が賢くお金を使うことを認めてもらいたい欲求があるのでしょう。

安く買う方法を知っていることや、セール情報をキャッチするのが人一倍早いなど、行動の起こし方が優れていることをアピールします。

人よりも安く買い物できるのは、情報収集力があるからだと言いたいのかもしれません。最終的には、周囲の意見に流されず強い意志を持っていることを、自分のイメージとして確立させたいのでしょう。

 

合理的な性格

ケチな人は節約が上手に思われがちですが、実際は個人的な感情を交えて必要な出費さえ惜しんでしまうほどです。今お金を使ったほうが、長期的に考えれば豊かになることもありますよね。

しかしケチな人はお金を使いたくない感情がとても強く、お金を使う理由よりもどう使うかに重点を置く傾向があります。合理的に物事を考えるところは、ケチな人の心理的特徴といえるでしょう。

目先の損得勘定がとても大切。たとえば長期的に考えると、物をまとめ買いしたほうが得をするケースがありますが、ケチな人は多額な金額を払うことを嫌がり、感情的にもったいないと思います。

合理的なため、友人と一緒に食事をする場面でもきっちり割り勘にするなど、周囲からも少しやりすぎな人に見られる場合もあります。

 

人間不信

ケチな人の心理は人間不信であることで、他人を信じるまでにとても時間がかかります。他人は敵だと思う傾向もありますので、誰かが自分に優しくしてくれてもお返しが欲しいからなど、悪く解釈することもあるでしょう。

人間不信になると、人間関係の構築は難しくなりますし、心配性で余計なストレスを抱えます。その一方で、他人よりも優位に立ちたい思いもあり、結果的に周囲から距離を置かれることも。

ケチでお金を使うことを極力控える反面、意外なところで詐欺に遭いお金を取られるといった経験もあるかもしれません。人を信じないのにあっさり騙されるというのは、ケチな人が体験しがちなことでしょう。

 

育った環境が関係している

金銭感覚は育った環境が影響することがよくあり、親がケチだった、お金にシビアだったという場合はケチになる可能性があります。お金がないのではなく、買えるものがあっても無駄だから買わない、何よりも貯金を優先するなど、親が抱く経済状況への不安は子供にも影響します。

逆に親が何も買ってくれなかったから、大人になって買いたい放題になるというケースもあります。子供時代、兄姉のおさがりの洋服ばかり着ていたという人も少なくないでしょう。

親の物質的な価値観は、子供にもそうするべきだと教育されるので、欲求を我慢する、買い物はできるだけ安く済ませるといったルールも知らないうちに身についてしまいます。

金銭感覚の土台は幼少期に作られることが多いため、ケチな人は心理的に子供時代の我慢を引き継いでいるのかもしれません。

 

ケチな人と付き合うコツについて

ケチな人の心理的特徴・付き合い方のコツも徹底解説ケチな人と付き合うのは、お金が関係するシーンだと苦労するかもしれませんが、相手の心理状況を考えるとうまく対処して付き合うことが可能です。それでは、次のコツを活かしてぜひケチな人との関係を構築していきましょう。

 

期待しない

ケチな人と付き合う際には、相手の価値観がいつか変わるだろうなどと期待感を持たないことが大切です。ケチな人は自分の価値観や考え方に自信を持っており、とても頑固な面がありますので、他人に左右されることはないでしょう。

とくに金銭感覚は人に指図されるものではなく、人それぞれの考え方があっていいものです。お金がない人に無理やり使えと言うことはできないように、ケチな人に奢ってもらおうとするなど、決して期待しすぎないことがうまく接するコツになるでしょう。

 

距離感を大切にする

ケチな人と付き合うには、適度な距離感を維持することもうまくいくコツです。お金が関係することは、たとえ相手がケチでなくてもお互いに嫌な思いをする可能性がありますので、適度な距離感でお互いに快適に過ごせるようにすることが大切。

まずは自分がどの程度の付き合い方で落ち着けるか考え、そして相手の違う価値観を受け入れて尊重してあげましょう。親密になりすぎると、相手の金銭感覚にも一言言いたくなるかもしれませんので、そうならない程度の関係性が無難です。

 

予算を伝える

ケチな人の中には、いつも誰かに頼ったり「お金がない」アピールが強かったりする人もいるでしょう。「お金がないから飲み会に行けない」といったことが続くと、周囲との関係性もなかなかよくならないかもしれません。

そのようなタイプの人には、事前に予算を伝えておくことがコツ。「今度皆で食事に行くけど、予算は一人2,000円くらいだよ」と金額を明確にしておくと、ケチな人としてもプランを立てやすくなります。もし食事に行くなら、食べ放題で一律のお店が安心かもしれません。

 

褒めてあげる

ケチな人は自己肯定感が低い場合もありますので、よい関係を築くためにも相手の長所を褒めるなど、自分の価値に気づかせてあげることもおすすめです。

家族や恋人など、身近な人の場合は、このような一歩踏み込んだ付き合い方がお互いに心を開くよい機会になるはずです。ケチなのは物質的なことだけではなく、不安などの感情が心理的に関係しているかもしれません。人とのつながりで自己重要感がアップすれば、お金に関する価値観も変わってくるはずです。

 

メリハリのあるお金の使い方をする

ケチな人とは、一緒に買い物をしたり食事をしたりという一般的な付き合い方は難しいかもしれません。ケチな人の多くは、毎回お金がかかる相手とは距離を置きたいと考えるため、長く付き合うにはメリハリのあるお金の使い方を意識してみましょう。

たとえば記念日は少し高級なレストランで食事をして、普段は安いものにするなど。ケチな人は、他者にお金の使い方をコントロールされるのは苦手なため、そのせいで人間関係が希薄になることはよくあります。

「お金を使う人」というイメージを与えないためにも、メリハリのある出費をイメージしてみてください。無料のイベントや低コストのお店などを選ぶこともおすすめです。

 

ケチな性格を直す方法は?

ケチな人の心理的特徴・付き合い方のコツも徹底解説ケチな人は、心理的に関係するところが色々とありますが、金銭感覚やお金の使い方は改善することも可能です。自分がケチで困っているという場合、次のポイントを意識して生活してみてください。

 

お金を使うことを「楽しい」と思う

ケチな性格を直すためには、お金を使って何かを失ったと思う感覚を直す必要があります。喪失感はケチな人に共通することですが、お金を使うとその代わりに物やサービスが手に入るなど、楽しみが必ずあります。

お金を使わないと得られない喜びは世の中にたくさんありますので、メリットを意識してみると、ケチな価値観を改善できるかもしれません。

買い物だけでなく、旅行や趣味にお金を使うこともおすすめ。楽しむことを経験すると、お金を使う喪失感よりも得ることの大切さを実感できるでしょう。また、お金を使うことで結果的に交友関係が広がる可能性もあるのです。

 

お金の使い道を考える

お金はどうしても使わなければいけない場面がありますので、貯金ばかりできない状況は理解が必要です。しかしやみくもにお金を使うこともおすすめではありませんので、ケチな人はお金の動きを見えるように工夫するとよいでしょう。

たとえば光熱費や家賃、車のローンなど、生活の基盤になるものを優先し、余裕があれば貯蓄に。更に人生を充実させるためにもお金を使うことは必要かもしれません。

ただ頭の中で考えるだけではなく、日々の支出を記録すると、自分にとってプラスになるお金の使い方がわかってくるでしょう。

 

他者の価値観を勉強してみる

「お金は使わないと貯まらない」など、人それぞれお金に関する考え方がありますよね。自分の価値観だけに固執していると、なかなか他のアイデアを取り入れることはできませんので、ケチな性格を直すためにも、多様な意見や考え方を参考にすることもおすすめです。

ケチになるのは、将来への過剰な不安が関係していますので、逆にお金があると思い込むこともケチを克服するコツになるかもしれません。友人にご馳走したらもっといいものをお返しにもらったなどのケースも案外よくあるため、思いきってお金を使うこともおすすめです。

 

贅沢してみる

ケチな人にとって贅沢はとても無駄なものに感じられるかもしれませんが、贅沢な経験をすると新たな発見があり、贅沢できる自分に自信を持つこともできます。「お金持ちに見られる」という承認欲求が湧いてくると、お金の使い方も多少変わってくるかもしれません。

 

ケチな人の心理を理解して冷静に対処しよう

ケチな人の心理には、損失の不安やトラウマなど、色々なものが関係しています。これからは、自分の経済的な状況を正しく理解して、お金を有効に使うことが大切です。

時には無駄な出費に見えることもあるかもしれませんが、いつかそれが自分に戻ってくるとポジティブに解釈することも、お金に関する負担を解消するコツになるでしょう。

 

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