タメ口で話す人に対しては、心理的に理解すると、ぶつかることなくコミュニケーションがとれるようになるでしょう。初対面でいきなりタメ口、年齢に関係なくタメ口など、世の中には話し方が気になる人は存在しますよね。
他者に対して敬語を使うのはマナーで、社会的にも必要なことです。しかしタメ口で話す人には心理的な理由がありますので、今回は対処方法などもまとめて詳しくご解説していきましょう。
タメ口で話す人の心理について
タメ口で話す人は常識に欠ける…という印象を持ったことはありませんか。決して相手は悪気があってやっているのではないかもしれませんが、つい距離を置きたくなってしまうことはあるでしょう。では、まずは心理的に考えられる理由を詳しくご紹介していきましょう。
親近感がある
「タメ口」とは、敬語を使わないフランクな言葉使いで、友人同士などで使うことがよくありますが、目上の方にタメ口を使うと失礼になってしまいます。
そんなタメ口ですが、相手に構わず使ってしまうのは親近感があるためで、決して相手を嫌な気持ちにさせるためのものではありません。たとえば笑顔が素敵な人や自分と共通点がある人には親近感があり、安心感すら覚えるでしょう。
そんな相手にはタメ口になり、自分の思いをそれとなく伝えることも。タメ口は、親しい人同士で使うことが多いものですが、よく知らない相手でも、心理的に類似性を感じる人にはタメ口で話す心理になるかもしれません。友好的な雰囲気がある人は、タメ口で話しかけられることが多いともいえるでしょう。
心の距離を縮めたい
コミュニケーションは相手との心の距離を示すもので、仲がいい人ほどタメ口になる傾向があります。初対面でいきなりタメ口ということは稀かもしれませんが、タメ口で話す人は、相手と心の距離を縮めたい思いがあることがほとんど。
しかし注意したいのは、敬語からいきなりタメ口になるケースです。自然な距離感でスタートするなら、言葉の最後に「ね」「よ」などを加えるとワンクッション置いたタメ口になり、相手もさほど嫌な気分にはならないでしょう。
心の距離を縮めたい相手には、慎重にアプローチすること。必ず反応を見ながら徐々に言葉使いを変えてみましょう。「へえ、そうなんだ」などと独り言のように言うと親しい関係が築きやすく、相手との距離感も徐々に近づくかもしれません。
その場の雰囲気を変えたい
タメ口で話す人の心理には、その場の雰囲気をリラックスさせたいことが関係しているでしょう。敬語はどうしても緊張感が残りますので、状況によっては話したいことがあっても話せない場合がありますよね。
職場の上司、先輩、お世話になった方がいるなど、言葉使いを意識する環境はとても疲れるかもしれません。そんな雰囲気を変えたい時にタメ口を使うと、親しみやすさやリラックス感がアップすることはあります。
ただし相手との関係性を考えないとタメ口は失礼になりますし、雰囲気が逆に悪くなることもあるので注意しましょう。基本的に目上の方や初対面の人にタメ口は避けるべき。
相手が嫌な顔をせず、一緒にタメ口でやりとりできるならとてもポジティブな雰囲気になりますが、その場の雰囲気を無理に変えるためのタメ口は気をつけたいですね。
個性をアピールしている
タメ口で話す人は、心理的に個性をアピールしていることが関係しており「自分は素直である」「他人に流されない」といった人間性を知ってほしいと考えている可能性があります。
このタイプは、敬語とタメ口を使い分けるのが上手で、仲がいい人にはタメ口、相手を尊重する時は敬語など、マナーをわきまえているともいえます。
自分らしいコミュニケーションスタイルを持っているので、人から好かれるタイプかもしれません。また、飾らない人もあえて敬語を使わない傾向があり、相手に「安心している」「信頼している」というサインを送っています。
たとえば会話の中で敬語とタメ口を混ぜて話す人は、相手の反応を待っているのでしょう。それによって更に自分の存在をアピールし、本来の自分を知ってもらいたい思いがあるのです。
平等だと感じている
タメ口で話す人は、心理的に相手と対等な立場であることを知らせている意味があります。本来目上の方には敬語を使いますが、平等な関係を築きたい願望があるとタメ口を使うことも。
更にエスカレートすると、相手が自分よりも格下だと優越感を抱くためのマウンティング行為も始まり、敬語からわざとタメ口に切り替えることもあります。
自己肯定感が低いため、マナーを重視するよりも、自分が攻撃される前に攻撃したいと考えるのでしょう。強いと思われたい人は、コミュニケーションでもその願望がアピールされていますので、タメ口で支配的な言い方になったり、乱暴な言葉使いで相手を威圧したりすることも。権力のアピールではなく、本当は不安や劣等感をなくすための行為といえます。
敬語を使うのが嫌
タメ口で話す人は心理的に敬語を敬遠するためで、相手に親近感を与えたい思いなども根底にあります。敬語はどうしても堅苦しさを感じてしまうので、相手と距離を感じてしまいますよね。
敬語は大人になるにつれて自然と身についていくもの。しかし育った環境によっては、親が敬語を使わないからなど、言葉の使い分けが苦手な人もいます。
知らないことはどうしても苦手意識があり、本来敬語を使うべき場面でもタメ口になってしまうのでしょう。また、タメ口でも周囲が受け入れてくれた環境で育つと、敬語を使う意味を理解できずに社会に出てしまうこともあります。
この場合は、限定された人間関係の中で育ったことや、コミュニケーションのバラエティが少ないことなどが関係しているでしょう。
常識を理解していない
タメ口で話す人の心理は、常識やマナーに欠けるため。自分ではポジティブに捉えている状況も、相手にとっては失礼だったり、常識のなさを感じさせるものになったりしています。
親しい間柄において当たり前のタメ口は、距離を縮めたい人には有効になる心理テクニック。しかし相手をよく知らない場合、または常識的に振る舞うべき場面では避けるべきです。
そんなマナーを知らない人は、つい話しやすいタメ口を使ってしまうこともあるでしょう。敬語は相手への敬意、または配慮を示すものです。
関係性を理解していないとうっかりタメ口になり、後々トラブルになることもあるかもしれません。相手だけでなくプライベートな場、または公的かなど、状況も話し方に関係しますので、マナーをもっと身につけることが大切です。
目立ちたい
タメ口で話す人は、心理的に個性的なキャラをアピールして目立ちたい思いがあります。承認欲求のようなもので、他人の注目を浴びることで自分の存在感を実感できるタイプです。
たとえば派手な服装やメイク、髪型などを意識するのと同じく、自分の価値を認めてもらうために人とは少し違うことをやってしまうのです。敬語を使うべき瞬間なのにタメ口を使い、周囲がハッとするような場面。
目立ちたい人は、空気を読まずに色々とやってしまい、逆効果になることもよくあります。それは自分自身が認められないために起こり、他人から承認してもらいたい思いからです。
「話を聞いてもらいたい」という願いが、話し方のスタイルにつながっているのかもしれません。常に周囲から視線を浴びる人に憧れ、どうすればそうなるのか常に考えています。
恋愛感情が関係している
タメ口で話す人は、心理的に相手に恋愛感情を抱いていることもあります。敬語はマナーとして使われますが、その反面、他人行儀な印象を与えますよね。
異性がタメ口でアプローチしてくるのは、もっと親密さをアップさせたいため。好意がある人には、より関係を進展させたいためにタメ口になります。
敬語とタメ口が混ざっている場合は、近づきたい思いと相手に嫌われたくない思いが混在しています。また、心理的に無理せず自然体で好きな人に接したい心理があるとタメ口になることもあるでしょう。
もし相手が「タメ口で話してもいいか」と提案してきたら、それは特別な人だと思っているサインかもしれません。いきなりタメ口になる異性は、恋愛経験が豊富な場合もあるので、言葉使いだけでなく相手の表情や会話の内容も吟味して、今後の関係性を考えることもよいでしょう。
お店のスタッフにタメ口で話す人の心理について
タメ口を使うのは、普段の生活で色々なシーンが思いつきますが、レストランなどのスタッフにタメ口で接する人も少なくありません。なぜそんな態度になるのか、心理背景を詳しくご解説していきましょう。
立場上使ってしまう
お店のスタッフにタメ口を使うのは「お客」「店員」という上下関係から、敬語を使う必要はないと思っているためです。職場なら、上司が部下にタメ口を使うのと似ています。
店員と客の関係は、本来礼儀や相互尊重が求められる公的なものです。オーダーする際に「早く持ってきて」「いくら?」など、目上の立場から話す客は、あまりよいイメージはありません。
店員と客の理想的な関係は、平等で信頼関係が築けるもの。客が敬語で接すれば、よりよいサービスを受けられる可能性はありますし、適度な距離感がないとプライバシーも脅かされてしまいます。
上下関係がある状況では、どちらが偉いのか考えてしまいますが、あえてそこを無視してフェアな関係でいることが大人としての行為ともいえますね。
フレンドリーに接したい
洋服を買う時に店員にアドバイスしてもらいたいからなど、フレンドリーさを意識するとタメ口になってしまうこともあるでしょう。この場合は、できるなら店員にもタメ口で接してもらいたい思いがあり、友人同士のように楽しくその場を過ごしたいのでしょう。
接客マナーがあるお店では、客にタメ口を使うことはありませんが、その場のノリで楽しくなるとお互いにフランクにコミュニケーションをとる場合もあるかもしれません。
接客サービスはスタイルが固定化してしまうので、口調を変えるのが面倒に感じる人もいるでしょう。たとえ客がフレンドリーに接してくれても、やはり仕事上敬語を使わなければ、スムーズにタスクが進められないことも多々あります。
年齢差がある
お店のスタッフにタメ口で話す人は、心理的に年齢を意識しているからでしょう。たとえば中高年の大人がレストランで若い店員と話す際、自分のほうが年上なので若い人に敬語を使うのは逆におかしいと判断することも。
ある程度の年齢になると、どこに行っても自分が年上になってしまうので、お店ではタメ口が当たり前になる人もいます。年齢差のある相手に敬語を使うのは違和感があり、タメ口のほうがしっくりくると感じる人もいるでしょう。
年上の人には、関係性や年齢差に関係なく敬語を使うのが一般的なマナー。相手がタメ口で近づいてきても、年下は敬語で接するほうが無難です。
付き合う期間が長くなれば徐々にカジュアルな関係になるかもしれませんが、店員と客のように、初対面でその場きりになる時はマナーを意識したほうがよいでしょう。
常識を押し付けている
店員にタメ口で話す人は、自分の常識を相手に押し付けているからで、不機嫌な態度や乱暴な言葉使いなど、相手に不快感を与えることも多々あるかもしれません。
客が店員にタメ口なのは当たり前、そんな心理があるため、周囲の人がどう思うと関係ないのでしょう。そんなタイプの人は、自分だけがやっているのではないと思っており、お店ではみんなタメ口になっていると勘違いしていることも。
状況により相手を下に見るのは一般常識であり、正しいことをやっているのだと思い込んでいるのかもしれません。このような偏った常識は、社会生活でトラブルを招く原因です。
自分と他人の価値観は常に違うということを頭に入れておかないと、正しいことをやっているつもりでも、自分が非常識な人間に思われてしまいます。
安心している
タメ口で店員に話す人は、相手に安心感や信頼感があるためで、心理的な距離が縮まっているというアピールをしています。もっと自然体で接したい思いがあり、店員にも距離をなくして接してもらいたいのでしょう。
たとえば接客業を経験したことがある人は、店員の立場を理解しているので、同じ立場として会話してしまうことも。安心すると、言葉使いもあまり意識せず普段通りになりますよね。
「へえ、そうなんだ」「これ、いいね」など、親しみやすいタメ口になっているはずです。あまり違和感はありませんが、安心感をもっと出すためにも、笑顔や優しい態度を意識するとよいかもしれません。「ありがとう」など、感謝の言葉も欠かさないようにしましょう。
攻撃している
店員にタメ口で話す人は、相手に威圧感を与えたい心理があります。たとえば期待したサービスが受けられなかった時に、タメ口で「これ、違うよ」などと上から目線に。
自分が不快に感じていることを知ってもらうために、タメ口でコミュニケーションをとっています。タメ口は相手との対等な関係を示すものといわれていますが、上下関係がはっきりしている場面でのタメ口は、相手を見下す行為にもなります。
相手が敬意を持って自分に接しなければいけない場面では、力関係でも上となり、言いたい放題になるでしょう。店員と客の関係は常識的であることが一番ですが、人によっては感情的なタメ口で相手を攻撃する場合もあります。周囲も気になるほど荒っぽい態度になる客もいますので、自分の言動は客観的に判断したいですね。
タメ口で話す人への対処方法
タメ口は心理的に色々な背景がありますので、対処方法もひとつだけではありません。状況に合った方法でぜひ対応してください。
注意してあげる
たとえば職場の後輩が先輩に対してタメ口で話す時などは、本人に優しく注意してあげることもおすすめです。社会的なマナーは、自分ではわかっているつもりでも完璧ではないことも。
とくに若い人なら、経験を積むためにも目上の人や年上から教えてあげることもよいでしょう。きつく言ってしまうと余計に反発する人もいますので、やんわり伝えたり提案したりするようなスタンスがよいですね。
放置する
タメ口で話す人に直接対処するのは、理由が明確でないとできないこともあるでしょう。このため「そんな人なんだ」「いつか誰かが注意するだろう」と、その場では割り切ってスルーすることもできます。
タメ口をそのたび気にするのはストレスになりますので、距離を置いてしまうこともよいでしょう。言葉以外に相手の表情や態度もチェックして、失礼がないならそれでよし…という判断もできるはずです。
タメ口で対抗する
タメ口の人には、同じくタメ口で対抗することも対処方法のひとつ。もしかしたら、相手はもっと仲良くなりたいためにタメ口になっているだけかもしれません。
自分の心を少しオープンにして接すると、関係性が進展する可能性もあるでしょう。ただし上司や先輩など、上下関係がある人に対しては、今まで通り敬語を使いましょう。
タメ口で話す人の心理を知って人間観察!
タメ口で話す人は、心理的に相手にマウントをとりたい、逆に親密な関係になりたいなど、いくつかの理由があります。どの場合でもTPOに合ったタメ口ならよいのですが、人によっては常識に欠けてしまうこともあります。
コミュニケーションは人間性をアピールするものなので、知的好奇心をもって色々な人をチェックしてみるのも楽しいでしょう。
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