無視する人の心理について・対処方法や気持ちの整え方を徹底解説

心理

無視する人の心理はなかなか理解しがたいものですが、日常生活内のふとした瞬間に他人の行為がとても気になることはありますよね。とくに職場のように、コミュニケーションが不可欠な場所で無視する人がいると、作業にも悪影響になりますし、ストレスが溜まる一方。では、なぜ他人を無視するのか、今回は無視する人の心理的特徴や無視された時の対処方法なども併せて詳しくご解説していきましょう。

 

無視する人の心理について

無視する人の心理について・対処方法や気持ちの整え方を徹底解説挨拶したのに無視、話しかけたのに知らんぷりなど、無視する人は意外とあちこちで見かけられます。無視されると、自分が何か悪いことをしたのかとても不安になり、人間関係にも悪影響を与えます。では、まずは無視する人の心理について、ポイントごとに詳しくご説明していきましょう。

 

嫌っていることを知ってもらいたい

無視する人の心理は、相手に自分が嫌っていることを知ってもらいたいことが理由で、中途半端な態度で誤解を与えたくないためです。苦手な人の存在は誰でもあるもの。

そんな人とうまく距離を置くためには、いきなり無視するのではなく、少しずつ関わり方を変えていくのが理想です。しかし無視する人は、心理的に他者に接するのが苦手なところがあり、相互理解を深めるために一方的な行動になっている傾向があるでしょう。

社会生活では、嫌いな人ともうまくやらなければいけない場面は色々とありますよね、本当は嫌だけど、にっこり挨拶するという大人のマナーも必要です。

しかしそれができない無視する人は、心理的に自分のネガティブな感情を処理するために「無視」という行為になっているため、相手からするととても扱いが厄介に感じるでしょう。

 

気に入らない存在だから

気に入らない人と無理に付き合うのは、精神的な負担になります。職場の先輩や上司、友人などの中にも無視したくなる人はいるかもしれませんが、相手を「スルー」しようと意識していなくても、気に入らない人には無意識に冷たい態度になることがあります。

無視する人の心理は、相手に対して嫌いなサインを送っているから。関わりたくないので距離を置いているだけのつもりですが、「無視」という行為にはメリットとデメリットがあります。

食べ物のように、嫌いなものだから食べないと徹底するのは難しい人間関係。嫌なものに関わりたくないのは自然な気持ちですが、無視すると相手が仕返ししてくるリスクにも注意が必要です。

また、無視するメリットは、自分のストレスを軽減できること。不快な気持ちにならず過ごせるのはよいのですが、あくまでも自分の思いだけが優先されるため、他者を無視するかどうかは慎重に判断する必要があります。

 

自分勝手

無視する人の心理は自分勝手なためで、「無視する」という表面的なわがままで自分の欲求を満たしていることがあります。逆に考えると、常に満たされない欲求があるともいえるでしょう。

小さい頃から甘やかされて育った人は、自分の欲しいものが何でも手に入っていたため、常に自分が優先されるべきだと誤解しています。

そして、逆に親の愛情を十分に受けず育った人も、自分の存在を認めてほしいために無視する行為で相手に気づいてもらおうとすることもあるのです。

友人に嫌な態度をとられたから仕返し…というようなことも平気でやってしまうでしょう。自分勝手な人は、共感力が欠けていることが多く、相手の気持ちを考える前にまず自分の思いを貫こうとします。

自分勝手な性格の人は、欲求をコントロールするのも苦手。感情的で波が激しく、他人を振り回すといった行為もよく見られるでしょう。

 

支配欲がある

無視する人の心理になるのは、相手の心や考え方を支配したい思いが強いため。人は、他人の言動で嬉しくなったり不安になったりするものですが、無視する人は自分が他者の気持ちを左右する存在でいたいのです。

これは、ある種のパワハラのような行為でしょう。また、支配欲が強い人は、表面的には怖くプレッシャーをかける人のように見えますが、実はとても不安が強く、自分の弱さを隠すために周囲に予測できない行為をアピールします。

他人を恐怖に陥れることで、自分が安全になれると思うのかもしれません。無視する人の心理には、過去の自分と決別したい思いも隠されています。

たとえば小さい頃にいじめに遭ったなどの場合、大人になってある程度の発言力を持つと、過去になかった権力に固執する人も中にはいます。常に周囲の人を監視しながら支配下に置くことで、支配欲を満たしているのでしょう。嫌なことがあると他者を無視して、不機嫌な状態をアピールします。

 

自己防衛している

無視する人の心理は、一見相手を攻撃しているように見えますが、逆に相手を拒絶して自分を守っていることもあります。コミュニケーションが苦手な人などは、他者と直接的な関わりを避けており、最終手段として相手を無視してしまいます。

それは、相手から攻撃される前に自分が攻撃することで傷つくことを避けている意味があります。このタイプの人は、他人の話し方や仕草など、些細なことでずっと悩んでしまうでしょう。

自分の意見を否定されたくないなどの思いから、相手との対立を避けることもあるかもしれません。また、感情的な人は、相手の態度で自分の怒りや不安が爆発するのを抑制するために、あらかじめ無視して自分を守っていることもあります。

自己防衛はあらゆるシーンで見られますが、共通するのはコミュニケーションスキルが欠けていること。上手に説明すれば良好な関係が築けるのですが、エネルギーを費やしたくないのかもしれません。

 

興味がない

無視されると誰でも不安になり、自分に責任を感じてしまうこともありますよね。それほど相手に対してネガティブな感情を与える「無視」という行為ですが、心理的には相手に一切気づいていない、または無意識にやっていることもあります。

たとえば頭の中が仕事のことでいっぱいになっている時に、同僚から飲み会に誘われるという場面。忙しい時や他のことに意識が向いている時に話しかけられても気づかない場合はありますよね。

他にも、自分が知らない映画の話題で周囲が盛り上がっており、興味がないからリアクションしないということも。意図的に無視する人とは違い、ただ気づいていないことが理由なのです。

しかし相手からすると、無視される理由がわからず心配になるでしょう。嫌われたかも…と不安になると、その後の会話のきっかけも掴みにくくなってしまいますよね。

 

自己肯定できない

無視する人の心理は、自己肯定感が低いことも関係しています。自分の存在感や価値が認められず、他者とのやりとりが難しく感じているでしょう。

自己肯定感が低い人は、自分のコミュニケーション能力に自信がないため、どのようにして気持ちを表現すればよいのかわかりません。苦手な相手でなくても、言葉が選べないために無視してしまうこともあるでしょう。

自分の弱点ばかり意識しているので、何をやっても厳しく自責するタイプ。そして他人と自分を比較しやすく、劣っているところばかり目についてしまうのです。

自己肯定感が不足すると、他人の気持ちばかり優先して、周囲から自分がどう思われるか敏感になります。無視する人のように、失敗を過度に恐れて距離を置いてしまうこともあり、あえて挑戦せずに行動を起こさない傾向があるでしょう。

 

承認欲求が強い

無視する人は、心理的に他者から認めてもらいたい思いがとても強いです。よい評価でなくても自分の存在感を示したいだけのこともありますし、ただ注目されるためだけに無視して人を傷つける場合も。

承認欲求が強くなるのは、自己肯定感の低さや幼少期の愛情不足が関係しているかもしれません。また、承認欲求が強いと失敗を極度に恐れますので、完璧でいるため他者と距離を置いていることもあります。

強がったり能力が高いことをアピールしたりと、結果的に周囲に評価を促す行為が多くなるのです。承認欲求は誰でも多少はあるもので、決して悪いことではありませんが、健全に欲求を満たすためには他者に承認してもらうのではなく「自己承認」を意識することが大切。他人に依存するために無視したり、逆に仲良くしたりを繰り返すと温度差を感じてしまうでしょう。

 

無視されやすい人の特徴について

無視する人の心理について・対処方法や気持ちの整え方を徹底解説一般的なマナーとして、人を無視するのは決してよいことではありませんが、無視する人には心理的な原因があり、表面的には理解できないこともあります。

また、逆に無視される人にも特徴があり、それが原因になって無視される場合も。やたらと人から無視される…と感じている人は、次の理由をぜひ考えてみてください。

 

空気が読めない

空気が読めない人は、周囲の人に不快感を与えることがあり、無視される場合もあるでしょう。たとえばその場が凍り付くような発言をしたり、マナーに欠ける言葉を発したり。

これを平気な態度でやってしまうため、周りから「関わりたくない」と思われがちです。空気が読めないと、人間関係における困難さがあり、決して悪気はないものの他者に誤解を与えてしまいます。

空気が読めないのは、必ずしもわがままで自分勝手だからではなく、コミュニケーションスタイルや心理的なものが関係する場合が多いです。とくに日本社会では「言わなくてもわかる」という状況なら、暗黙のルールを守るべき場合もあるのです。

無視されるのは誰もが嫌なことですが、適切な行動ができないと周囲の態度も変わってしまうかもしれません。

 

甘えすぎる

甘えすぎる人は「かまってちゃん」と呼ばれるように、相手の都合を考えず関心や注目を浴びたがります。愛情を過剰に求めるタイプで、幼少期にたっぷり愛情を受けて育っていない可能性もあるでしょう。

他人に甘える人は、自己肯定感が足りないところがあり、周囲の評価をとても気にします。そのため他者の関心をいつも意識しているので、相手にされないと自分の価値がないためだと悲観的に。

また、孤独を嫌う甘えん坊は、一人だと極度な不安を感じますので、安心感を得るために無理やり人の関心を引いてしまいます。そんな態度の人がいると、周りはあえて距離を置きたくなり、意地悪ではなくても無視されることがあるでしょう。

 

意思表示をはっきりしない

無視されやすいのは、意思表示をはっきりしない人です。「正直になると、相手に不快な思いをさせるから」といった考えがあり、いつも曖昧な態度で周囲は困ってしまうでしょう。

どのように対処すればよいかわからないシーンも多いので、結果的に無視されることもあるかもしれません。意思表示をはっきりしないのは、人間関係の調和を崩したくないため。

とても心が優しい人なので、無視されるのは理不尽にも感じますよね。意思表示ができないのは相手の期待に応えたいためで、誰でもそのような瞬間は経験があるはずです。

自分の意思よりも相手の意見を優先するので、コミュニケーションをとる必要がないと思われてしまう場合もあります。

 

ネガティブな人

ネガティブな人は、関わる人の気分を害しますし、その場の雰囲気もとても悪くしてしまいます。無視されやすいのは、そんなネガティブ思考の人。

話していると精神的な負担がかかるため、関わりを避けたくなるのは当然です。ある種の自己防衛のようなことで、話しかけて自分が嫌になるならそのまま無視してしまえ…となるのでしょう。

ネガティブ思考の人は、意外と世の中に多く存在します。無視し続けるのはベストではありませんので、徐々に物理的・時間的な距離を置いて関係を維持することも方法です。

また、自分が忙しくイライラしやすい時間帯を避けて一緒に過ごすなど、少し工夫してみましょう。もし会話する時は、相手のネガティブな意見に無理に共感せず、聞き役に徹することもよいかもしれません。

 

自己顕示欲が強い

自己顕示欲が強い人は、無視する人にも多いですが、同時に無視される人にもよくある共通点です。自己顕示欲は「劣等感の裏返し」ともいわれ、自分を守るために強がること。

周りはそんな人とどう接すればよいかわかりませんので、無視してその場をやり過ごすこともあるでしょう。自己顕示欲は、全てが悪いのではありません。

ポジティブなアピールなら人間関係にもよい影響を与えますが、自分勝手で一方的な態度だと、他人の関心は薄れてしまいます。また、自己顕示のために人の揚げ足をとることもあり、批判的な態度が周囲との間に距離をつくる原因になってしまうのです。ネット上の人付き合いも同じく、フォロワーの数やいいね、コメントの数で自慢したがります。

 

無視された時の対処方法

無視する人の心理について・対処方法や気持ちの整え方を徹底解説もし無視されたらどう対処すればよいのか、不安を取り除き周囲と接するための方法を詳しくご紹介していきましょう。

 

冷静に対処する

無視する人には心理的特徴が色々とあり、必ずしも攻撃しているとは限りません。このため相手の態度に振り回され、感情的になることはまず避けましょう。

怒って無視し返す、仲間を増やしていじめの対象にするなど、やり返しはよくありません。また、冷静に対処するには、自分のせいではないことをよく言い聞かせ、自分を責めないようにしましょう。

職場のように嫌でも毎日顔を合わせなければいけない間柄もありますので、その際は一時的な対処で必要最低限の関わりに留めておきたいですね。

 

状況を考えてみる

無視された時、自分が何かをしていないか確認することも大切です。全面的に相手が悪いとは言い切れず、過去に相手を怒らせることを言っていないか、不快な思いをさせていないかなど、思い出してみてください。

また、周辺が騒音でうるさい時など、挨拶したのに聞こえなかったということもあります。無視したのではなく、ただ聞こえてなかったという状況を悪く解釈したために、人間関係が悪化することもあるので注意が必要です。

いつも仲がよい人なのに突然無視されたという場合、心配なら直接聞いてみることもできますし、それとなくメッセージで相手の様子をうかがってみるのもよいでしょう。

 

誰かに相談する

無視される立場になると不安なのは、他の人もその人の仲間になり、自分だけが孤立してしまうことです。無視されて辛い場合、一人で悩むよりも、自分の立場を理解してくれる信頼できる人に相談してみましょう。

対策がすぐに見つからなくても、状況を誰かに知ってもらうだけでも十分。一度無視されると、周囲にいる全員が敵に見えてしまうかもしれませんが、親しい友人や家族など、話をきちんと聞いてくれる人がきっといるはずです。

 

深入りしない

無視する人に対抗して何かを計画したり、嫌な思いをさせたりするよりも、その相手に深入りしないことが理想的な対策のひとつです。とくに仕事で関係がある相手なら、全く会話しないということはできませんよね。表面だけは適当に付き合い、自分からは誘わない、話しかけないという態度を徹底するのもよいでしょう。

人に深入りしないのは、冷たい印象を与えるかもしれません。しかし自分を守るためには自己防衛も大切で、感情的に傷つけられないよう安全を確保しなければいけないこともあるのです。

 

無視する人の心理を知って穏やかに対処しよう

無視する人の心理は、自己顕示や弱さを隠すためなど、様々なものが考えられます。誰でもどちらの立場にもなる可能性はありますので、他者に誤解を与えないよう接することがとても大切です。

 

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