指示するのが苦手な人には、心理的なことが関係していますので、より快適に他者と接するためにも原因を知っておくと安心です。指示するのが苦手な人は、同時に指示待ちになる傾向もありますので、仕事だけでなく恋愛や対人関係でも本当の自分がアピールできないこともあるでしょう。
そこで今回は、人生のシフトチェンジも含め、指示するのが苦手な人の心理的要因や改善方法を詳しくご紹介していきましょう。
指示するのが苦手な人の心理について
間違っている人に正しく指示したり、物事の適切な順序を指示したり。日常生活の中でこのような場面はよく出てきますが、苦手な人はつい黙ってしまうものです。では早速ですが、指示するのが苦手な人の心理について詳しくご解説していきましょう。
失敗への恐怖
指示するのが苦手な人は、心理的に失敗する恐怖心があるからで、自分が指示した内容によって他者に迷惑をかけたくない思いが強いのです。
ミスを極度に恐れる傾向がありますので、自らアクションを起こしたり挑戦したりすることは少ないでしょう。そのような心理状態になるのは、過去のトラウマが原因であることも。
自分では気づいていない完璧主義な部分がありますので、完全に合っていることしか認められません。また、指示するのが苦手な人は、心理的に人目を気にするところもあり、失敗して周囲がどう思うか、評価が下がるかなどを考えすぎるところも。
失敗は必ずしも悪いことではなく、経験値となるものです。しかし失敗に恐怖心を抱く人は、そのような考え方の余裕がなく、人に伝えるべきことも「もし違っていたら…」と不安になり、結果的に指示せず終わってしまいます。
責任をとりたくない
指示するのが苦手な人は、心理的に責任を負いたくない思いが関係しています。間違った指示をした場合、人のせいにするべきか言い訳するべきか悩んでしまうことも。
そのような未来を考えると、指示するべき瞬間でも躊躇してしまいます。基本的に責任を負いたくないタイプは、自分がやるべき場面でも「誰かがやるだろう」と思う傾向があり、他人ごとに捉えてしまいます。
リスクをできるだけ避けたいため、周囲から見ると場当たり的な行動もあるかもしれません。しかし責任を負いたくない思いは誰でもあるもので、根本的には自分を守る正しい心理状態です。
周囲の期待に全て尽くそうとせず、まずは自分ができるところからやってみましょう。また、問題が生じた時にも全て自分のせいだと思わず、状況を客観的に判断することも必要です。
申し訳ないと思う
指示するのが苦手な心理になるのは、相手のことを考えすぎて罪悪感を抱いているからです。指示されるのは誰でも嬉しいことではありませんし、忙しい時に何か指示されると負担にもなります。
また、指示が苦手な人は他人に「命令」している気分になるので、とても申し訳なく感じてしまうでしょう。このタイプの人は、周囲からは「とても優しい人」という印象を持たれていることが多く、相手に気を遣いすぎて指示ができなくなるのです。
しかし仕事では、そのような思いに関係なく指示をしなければいけない場面はありますよね。配慮してあげることは、人間関係を良好に維持するために必要ですが、仕事をスムーズに進めるためには無理しなければいけない場面もあるでしょう。
嫌われたくない
指示するのが苦手な人は、自分の態度によって相手に嫌われる不安があるからです。自信がない人、承認欲求が強い人には、このような心理背景があるでしょう。
皆とうまくやりたいと思うのは当然のこと。しかし価値観や考え方は、全ての人と一致するものではありません。他者の評価がとても気になると、指示するのは苦手になるでしょう。
何事も中心となり他人に指示をするリーダー的な人は、嫌われて独りになることも覚悟しているのかもしれません。しかし無理に皆に好かれようとすると、逆に評価が低くなることもありますので、嫌われたくない気持ち以上に自分らしくすることも大切。他者の反応に疲弊するのはストレスの原因です。
思いやりがある
指示するのが苦手な心理になるのは、相手の立場や気持ちを尊重する思いやりのためで、指示を出してプレッシャーをかけるのが嫌なのです。
思いやりがある人は、周囲の些細な変化にも気づきますので、困った人をすぐにサポートするでしょう。そのため物事に気づくのも早く、誰に対しても平等に接する人です。
指示するのが苦手な人には、共感力や想像力がありますので、もし自分が指示されたら…と思うと、相手の気持ちになり指示できなくなります。純粋な善意があり、見返りを期待しませんので、指示を出したい時も相手のためを思って慎重になるでしょう。人間関係は安定していますが、職場などでリーダーシップを取ることは少ないと考えられます。
説明が苦手
指示するのが苦手な人は、心理的に苦手意識があり、他人に何かを説明するのをとても嫌がります。伝える内容の要点がまとめられないことや、その時の感情を交えてしまうなど、余計なものが指示出しの際にプラスされ、話の内容が抽象的になってしまうのです。
また、自分本位になると相手の理解度も把握できず、結果的に指示だったのか、自分の意見を伝えただけだったのか、お互いに納得せず終わることもあるでしょう。
説明が苦手なのは、仕事ができないと思われたくない気持ちもあり、自分でプレッシャーをかけている状態といえます。一生懸命になるほど空回りするかもしれません。
対等でいたい
指示するのが苦手な人は、心理的に互いを尊重したい思いがあり、指示を出して上から目線になりたくないためです。しかし他者と対等でいるためには、自分の考えを率直に伝えながら歩み寄ることが必要。
更に上下関係にならず、お互いの価値観を明確にして受け入れることが大切です。指示したり指示されたり、どちらも無理なく意見交換できる関係が重要ですね。
対等でいるために必要なのは、決して相手と同じレベルやスキルを持つことではなく、相手を尊重する気持ち。指示するのが苦手な人は、「指示」という行為がマウントをとっているように感じるのかもしれません。対等でいる意識は敬意を持つことになるので、職場以外でも大切ですね。
好印象を与える指示の出し方
指示するのが苦手な人には、心理的な要因がいくつかあります。それを理解して、これからは次のポイントを意識しながら他者に指示していくと、心の負担が減る可能性が高いです。
明確な内容を伝える
指示するのが苦手な人は、心理的に伝える内容をまとめるのが苦手なことも関係していますので、これからは明確かつ簡潔に伝える練習をしましょう。
大切なのは「結論」。相手の意識を集中させるためにも、最初に結論から伝え、その後に相手の立場になり、わかりやすい説明を付け加えていきます。
たとえば書類を早く提出してもらいたい時は、「明日までにお願いできますか?」と一番伝えたいことを先に伝えてから、「クライアントが待っていますので…」と理由をつけてセットで伝えます。
指示するのが苦手だと曖昧な言い方になることも多いため、何が言いたいのかはっきり最初にアピール。そのほうが説明しやすくなり、不要な言葉も省けるでしょう。
丁寧に伝える
丁寧に伝える心がけは、苦手意識を克服するヒントになります。相手に配慮して敬意を持つことで、明確に伝えやすくなるでしょう。丁寧に伝えるには、まず「クッション言葉」を使うことがコツです。
ストレートに「これを今やってください」と言うのではなく、「大変申し訳ないのですが…」と相手の負担を理解した表現を入れるのが効果的です。
「親しき仲にも礼儀あり」というように、たとえ友人や後輩であっても、指示する際に相手の状況を確認することが大切。「させていただく」「やっていただく」など、適切な言葉を選んで伝えましょう。指示ではなく、依頼する気持ち。そんな心がけがあると、普段から人間関係も良好になるでしょう。
相談するように話す
指示されると誰でも一瞬不快な思いをしてしまうものですが、一方的な命令ではなく目的や必要性を理解したものなら、相手はスムーズに受け入れてくれます。
そのためにやるといいのは、「相談」するつもりで伝えること。不安を解消しながら業務を進めるには、具体的な問題点などを明確にして、それぞれの部分を整理して相手に相談を促していきましょう。
たとえば「この件は、○○さんに一度質問して進めていただけますか?」「この前とちょっと違うので、わからないところは質問してください」など。
なぜ相談するべきなのか、理由や背景を伝え、更に質問しやすい雰囲気を作ることがコツです。「これはどうしたらいいですか?」と質問してから「ではその形でやっていただけますか?」とつなげるなど、好印象を与える工夫をしましょう。
アイコンタクト
相手に注意を向けさせるにはアイコンタクトも大切で、指示を出す際も意識疎通を深めるために相手の目をしっかり見て話してください。
指示を出すことは、コミュニケーション次第で人間関係にも影響を与えてしまいますので、信頼していることを知ってもらうためにもアイコンタクトは必要不可欠です。
ずっと相手の目を見たままだと逆にプレッシャーがかかってしまうので、書類を見ながら内容を伝えたら、最後にお願いする際にしっかり目を合わせるなど、適度に視線を外すタイミングも必要です。
また、アイコンタクトは相手の理解力を知るためにも有効なので、威圧感を与えないよう注意してやってみてくださいね。
理解度を確認しながら指示する
指示の仕方が悪く自分のせいになると、更に指示するのが苦手になってしまいますので、相手の理解度を確認しながら伝えることがコツです。
「わかりましたか?」とプレッシャーをかける聞き方ではなく、「わからないところはありますか?」と質問することもおすすめ。大切な内容なら、相手が理解したことを言葉でアウトプットしてもらうことも必要になります。
難しい言葉ではなく、誰でも理解しやすい説明が好ましいため、理解度が不明な場合はシンプルな言葉で表現することもよいでしょう。
たとえば相手の表情に不安な雰囲気があったり、表情が硬かったり、理解していないとわかる非言語サインもあるかもしれませんので、安心できるまで詳しく説明してあげましょう。
指示されたくない人の心理とは?
指示するのが苦手な人だけでなく、世の中には他人に指示されたくないタイプの人も多く、コミュニケーションで難しさを感じることも。うまく指示をするためにも、指示されたくない人の心理背景について知っておくと、よりよい関係が築けるでしょう。
反発心がある
他人からの指示は、言い方や態度により受け止め方が変わりますが、苦手に感じるのは反発心があることも関係しています。自分の自由や選択肢を重視する人は、他人から指示されると強制されたように感じてしまいます。
そうすると、自由を守るために自己防衛の体制になり、反発心が前に出てしまうことも。また、反発心は不安の裏返しでもあり、自信のなさを隠すために強い態度になることもあるでしょう。
基本的に反発的な態度は、自分の価値を他者に認めさせたい思いからで、指示してくる人とぶつかってしまうことが多いです。丁寧に言われればまだよいのですが、たとえ上司でも言い方が一方的だと不快に感じてしまいます。
プライドが高い
プライドが高い人は自己肯定感が低いためで、人一倍承認欲求が強い人も少なくありません。他人から指示されると「自分の能力不足のせいだ…」など、ネガティブな感覚になってしまいます。
他者との比較や幼少期の経験などが、自分を守る心理の土台になっており、失敗や非を認めるのがとても苦手。指示されることは指摘されることと同じだと解釈するので、他者から認められたいプライドの高い人は、指示を拒否したくなるのです。
挫折経験が少ない人は、とくにこのような心理になりやすいかもしれません。多少のプライドは必要ですが、そのために周囲とのコミュニケーションがうまくいかないのは避けたいことです。
理解できない
説明が上手でない人に指示されても、何をするべきなのか判断できませんよね。指示されるのが苦手な人は、理解できない、理解しにくいということも防衛反応の土台にあります。
わからないことを頼まれるのはとてもストレスに。抽象的な指示は、もっと目的を具体化するべきで、命令ではなく共通の目的として一緒に行うスタンスがよいでしょう。
指示されたくない人は、受け止める準備ができないまま話を聞くことが多く、内容は不明確なままです。話が全部終わってからわからないところを聞くよりも、その都度わからないところは箇条書きにするなど、断片的に話を聞けばより理解しやすくなるでしょう。
信頼していない
指示されたくない人の心理になるのは、相手を信頼していないのが原因の可能性がありますので、個人のやり方を尊重しながらうまく内容を説明することが必要です。
指示されたくないのは、目的の共有ができていないことも関係しており、「なぜ私がやらなければいけないのか」と客観的な謎を抱いてしまいます。
また、圧力をかけたアプローチだと、余計に信頼関係にヒビが入りやすくなりますので、同僚でも相手を尊重しながら近づくことは大切です。
指示を出す人は、指示の裏側にあるものを明確にして、必要性などを説明するとよいかもしれません。
自分のせいにされたくない
指示されたくない心理になるのは、結果が思い通りにならなかった時、自分で責任を取りたくないからです。「あの人に言われたから…」ということが頭にありますので、自発的に何かをやる時とは違い、責任感も若干少なめ。
失敗への恐怖心や高いプライドなどが関係しており、ミスした時は言い訳をしたくなることもあります。自分のせいにされたくないのは、受身形で何かをやるのが嫌なのでしょう。自己評価を高く維持したいので、他者から頼まれることはできれば避けたいのです。
考える時間がない
指示されたくない人は、時間に余裕がないために他人の問題に関わりたくないと感じてしまいます。人から指示されることは、その人ができないことをやってあげるという解釈。
忙しい時に指示されると、相手がとても自分勝手な人に思えてしまうのです。また、説明が上手でない相手の場合、言っていることをきちんと理解するためのプロセスや時間などが無駄に感じてしまい、指示されると自分のスペースを侵されたような気分になることもあります。
指示とは思っていない
指示されたくない人は、相手の指示の出し方に問題を感じており、お願いされたのか、それとも愚痴こぼしされたのかわからない状態の場合もあります。
「これ、やってもらえますか?」と言われても、その人が嫌で投げ出したものという解釈をしてしまい、自分がやる必要はないと思うのでしょう。
指示を出すのが苦手な人は、相手を思うために丁寧すぎる場合もありますので、本来の目的がきちんと伝わらない場合もあります。そんな時、相手は指示だと思わず、依頼されたことを放置してしまう可能性もあるでしょう。
指示するのが苦手な人の心理を知って冷静に対処を!
指示するのが苦手な人は、相手を思う気持ちが強いからなのでしょう。苦手意識と捉えずに、そんな自分をもっと好きになること。仕事なら指示はどうしても必要になりますので、上司など、リーダー的な存在の人のやり方を真似してみるのもよいでしょう。全てはよりよい人間関係のため。コミュニケーションが鍵を握っています。
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