承認欲求を捨てることは自分軸を中心にして心を軽く生きることです。人の視線や評価を気にして暮らすのは誰でも経験があり、本来持つべき自信や自由がない状態はとてもストレスになります。
しかし頭ではわかっていてもなかなか改善できないのが承認欲求の強さ。そこで今回は自分自身を満たして生きるために、大切な承認欲求を捨てるための方法についてご紹介していきましょう。
承認欲求の2種類について
そもそも承認欲求は大きく分けると2タイプありますので、自分の弱点に共通する部分はどちらから判断してみてください。
他者承認欲求
承認欲求を捨てるためには、まず誰に「承認」されたいのか対象を把握しておくことが大事です。
「他者承認欲求」は他人から認められたい、褒められたいと思う欲求で一般的にいわれる承認欲求。
たとえば職場で上司の視線が気になる、またはSNSのフォロワーの数が気になるなど、自分の成果を褒めてもらったり、周りから絶賛されたりすることを求める欲求です。
他者承認欲求は、小さい子どもが親に褒められて自信をもって育つというのがまさしく当てはまるでしょう。
とくに子供は他者と自分の違いが明確にできないため、育つ段階で親から承認されることはとても大事とされています。
大人になってももちろん同じ、人から自分がどう思われているか気になるのは評価されたい思いがあるから。
自分の成果を過剰に気にしたり、自分の経済力を自慢したり自己アピールが目立ってしまいます。
他者承認欲求は目標に向かう際のモチベーションになるものの、他人の視線や価値観に振り回されて心身が疲弊するデメリットがあるでしょう。
自己承認欲求
自己承認欲求は、他人から承認される他者承認欲求と反対に自分が自分を承認する欲求のことです。
周囲の評価が気になるのではなく基準は自分なので、たとえ他の人に褒められても自分は納得しないということもあるでしょう。
自分を認めたい気持ち、受け入れたい感情などの欲求で承認欲求を捨てるためにも欲求がどこかくるのか知ることは大事なのです。
自己顕示欲と自己承認欲求は似ていますが、自己顕示欲は他人に必要以上に自分をアピールするという意味。
自己承認欲求が強い人は他人の話を聞くよりも自分の話をしたいタイプ。他人と比較して自分が優位であるかどうか。また他人の評価は意識しないものの、自分が褒められているかどうか知るために他人に同意を求めることがよくあります。
自分軸が基準であることは一見ポジティブに思いますが、自己承認欲求が強くなると自信がなくなるデメリットもあるでしょう。
自分自身を満たすためにがんばりすぎたり、何をやってもできないとネガティブに感じたり。結果的に他人に依存するケースは多いです。
承認欲求が強い人の特徴
承認欲求が強すぎると精神的な負担が増える恐れがありますので、そうなるまえに自分自身を正確に理解しておくことも必要です。まずは承認欲求が強い人に共通することをご説明しましょう。
自己肯定できない
自分で自分を認めることはあらゆる意味で大事で、承認欲求を捨てるためにも自己肯定を高めることは必要です。
自分を一番認めてほしいのは自分自身。それができない自己肯定の低い人は承認欲求が強くなり、他人から認めてもらいたい欲求が強い傾向があるでしょう。
どれだけ他人に評価されても、最終的に自分自身が納得できなければ幸せにはなれないのです。
自分の悪いところや苦手なところばかりが目立ち、肯定できない状態では他者から認められても意味がないでしょう。
自己肯定できない人は誰かに認めてもらいたい思いが強いので常に欲求不満の状態。そのため自分が努力したり成功したりしても、その価値に気付かず不満が残ります。
そんなときは素直に今の自分が感じることを受け止めましょう。自分を責めることはやめてすべてを理解してあげることが必要。
心のなかを楽にしないと本来の自分はアピールできず、無理な自己肯定でより辛くなってしまうので注意が必要です。
愛情不足で育った
承認欲求を捨てるためには愛情の価値やありがたさを知ることが必要で、重要なことは子供のころにどれだけ親から愛情を受けたかという点です。
生まれて初めて人間が築く関係が親子でしょう。それが土台となり、社会生活で人とのつながりが生まれるようになります。
子供時代に両親から十分に愛情を受けて育たなかった人は、大人になってやたらと他人から愛情を受けたがるようになるもの。
不安定な人間関係も愛情不足が関係しているので、他人への依存や拒絶にもつながります。自分に価値がないと感じるのは、ネガティブ感情でより強い承認欲求につながるでしょう。さらに他者に認められたいために、無理な努力をして期待通りにいかないとさらに否定的に。
愛情不足は他人との距離感をとるのが難しくなる原因で、依存しやすいかまったく関わらないかのどちらかになる可能性があります。
自分に向けられた人の愛情や感情にとても敏感になっていますので、人間関係の悩みが多いでしょう。
他人の評価が気になる
他人の評価が気になるのは自己肯定感が低いことが関係していますが、同時に考え方の癖も関係しており他人の基準で自分の価値が決まることもあります。
友達から指摘された洋服は二度と着ないなど、批判や視線などを過剰に恐れる傾向があるでしょう。
人の評価が気になるのは自然なことで誰でも意識している部分はありますが、承認欲求を捨てるためには、コントロールが必要になります。
人からダメだと言われると「自分には価値がない」と全否定してしまうことも。過去のトラウマや経験から他人に批判されてはいけないと防衛反応が強く働いてしまうでしょう。
他人の評価を気にする人は完璧主義の傾向があるため、失敗を極端に恐れてしまうことがあります。
人が自分のことをどう思うかはあくまでも他人の課題。自分がどうにかできる領域ではないので、その境目は割り切ることも必要でしょう。
評価されるために頑張るのではなく自分が納得するためにやること。そう考え方を変えると心の癖も変わっていきます。
話を聞かない
承認欲求が強い人は話を聞かない特徴があり、自分の話ばかり、自分が中心でないと不安になる、プライドが高いといった共通点があるでしょう。
承認欲求が強いためそれがストレス原因に。認められるために自分の意見をまずは言いたくなり相手の話を遮ってしまいます。
プライドが高いことも自分が常に正しいと思う原因で、負けを認めたくないことや言い訳したりすることも多いでしょう。
話を聞かない人は承認欲求が強いケースでは、自分の存在価値をアピールしたがりますので、わざと人の話に興味がないふりをする場合もあります。
コミュニケーションにトラブルが生じると、自然と周囲から避けられる可能性がありますので、結局孤立してしまうでしょう。
自分自身を満たすためには自分中心だけでなく、相手の立場になることも大事なのです。過剰な欲求や期待はコントロールする必要があるでしょう。
否定されたくない
承認欲求を捨てるためには、周囲の意見を素直に受け入れる姿勢が大切です。しかしなかには他人から否定されるのを極端に嫌がる人も多く、自分の意見を否定されると自分自身の存在そのものを否定された気分になってしまうでしょう。
否定されるのが嫌な人は、たとえ他者に反対されても自分自身のことではなく考え方や意見を否定されたと理解してみてください。
また自分の周囲に否定ばかりする人がいるときは、物理的な距離を置いてストレスを軽減することも必要でしょう。
否定されると気分が落ち込むのは当然です。いつまでも考え込まずに立ち直るようにして、自分が全否定されたと感じないこと。そのためにも承認欲求を捨てて、自分軸で生きることが大事でしょう。
もちろん自分が失敗したときに注意されることはありますので、それを否定しなにようにしたいですね。
考え方の切り替えはとても大事なので、指摘や否定でモチベーションを下げないためにもプライドを少し手放すことが必要です。
過剰な表現が多い
承認欲求が強い人は過剰な表現をする傾向があり、根底に注目を集めたい心理が関係しています。
態度がおおげさで言うことに違和感があるなど、事実を劇的に演出したいためとても誇張した言い方が目立つでしょう。
自分を大きく見せたい心理が働き、目立つ行為で特別扱いされたいのです。誰も振り向いてくれないと自分の存在感がわからず不安になってしまうでしょう。
感情の起伏が激しいタイプ、喜怒哀楽をストレートに表現したりもっと大げさに表に出したり。
自分の価値をうまく見出せないところがありますので、過剰な表現をする反面、周囲の反応にとても敏感になっています。
承認欲求があると相手を自分のペースに引き込みたくなりますので、会話も中心的な存在に。ほかの人に見捨てられないよう、焦りや不安が態度にもでているでしょう。共感してくれる人にはさらに過剰な表現でせまり自分を受け入れてもらいたがるので、できるだけ冷静に対応したほうが安心です。
認められた経験が少ない
承認欲求が強い人は、過去に認められた経験が少ないので自信を持てなくなっています。他人の評価がないと自分がダメに感じるので、なにかしら自己否定している状態でしょう。
過去の人間関係、環境などは考え方に大きく影響を与えるものです。褒められた経験が少ないとたとえ成果があっても自分を信じられない状態に。
たまに褒められても、相手がお世辞を言っているだけなのかと疑いたくなることもあります。
人間は褒められるともっとがんばろうとモチベーションがアップ。そんな経験がないと人並み以上の結果を出さないといけないと強く、プレッシャーを感じてしまうでしょう。
自己否定のくせをなくすことは、承認欲求を捨てるためにも大事なポイントになります。他人に認められたい気持ちを上手にコントロールして、モチベーションにすること。
それがストレスになると、いつも他人の視線が気になる状態でとても生きづらくなります。褒められたことがないと思うのは、あくまでも自分の考え方。些細な瞬間に人から感謝されたときなどもっと自信を持つべきでしょう。
承認欲求を捨てるためにやること
承認欲求を捨てるためには、次のことを意識しながら自分に素直になってみてください。多少の承認欲求は自然なことですが、辛く感じるときは過剰な欲求になっている可能性があります。
他人と比較しない
承認欲求を捨てるためにはまず他人と比較しないことで、自分自身に集中してみてください。
本能的に人間は他人と自分を比べる機能がありますので決して悪いものではありませんが、承認欲求が強くなるとデメリットは色々あります。
とくにSNSなどの影響は、他人の良いところがとても目立ち気になりますよね。他人と比較しないためには、比較する対象を自分に変えてみてください。
昨年の自分と今年の自分、または昨日と今日の自分の違いなど、少しでも成長したところを集中して他人の存在をいったん忘れてみましょう。
そしてスマホに時間をとられやすい人は読書するなど、他人の情報が入りやすいものを意識的に手放す時間を作ることが必要です。
世間の基準は自分の価値観と必ずあうものではありませんので、多少ギャップがあってもそれは自然なこと。無理に周囲に合わせるよりも、自分が本当にやりたいことなどに目を向けてください。
自分が他人のようにできないことがあるなら、それは諦めて自分ができることに意識を集中させましょう。
できたことを記録する
承認欲求を捨てるためには、小さな成功や成長を記録して自己肯定感をどんどん高めてください。
毎日のモチベーションは意識的に高めることが必要で、できたことが実感できるととても充実し他人の視線はそれほど気にならなくなるでしょう。
スマホアプリにも記録できるものが色々ありますので、日記をつけるよう承認欲求を手放す習慣としてはじめてみてください。
できたこととはなんでもいいので、当たり前に毎朝やっていることでも自分の成果として受け入れましょう。
たとえば「早起きできた」「朝ごはん残さず全部食べた」など、小さすぎることこそが自分を褒めるよい習慣になるのです。
大きな成功でなくできたことを記録するのは毎日続ける意識が大事。一日を振り返り寝る前に記録するなど、ポジティブな気持ちになってみましょう。
自分を思いやる
承認欲求を捨てるには自分を思いやる気持ちが大事なので、とくに辛いときや失敗したときなどは自分を責めるのではなく温かく受け入れてみてください。
ミスするのは誰でも同じ、それは自分の弱点や欠点ではなく出来事のひとつとして理解してみましょう。
そしてネガティブ感情が強いときは無視せずにそのまま受け止めること。自分自身のすべてをそのまま知ることで、自分の感情を受け入れ対処できるようになります。
承認欲求が強いとき、無意識に自分を否定して他人から助けてもらおうとするでしょう。期待通りに周囲が自分を受け入れてくれないとさらに否定しまい、どんどん承認欲求は強くなります。自分が苦しいとき、親しい人が慈しむように自分を思いやってあげましょう。
完璧主義をやめる
完璧な人間でいたいのは誰もが思いますが、自分自身を減点方式で考えると承認欲求はより強くなるので注意してください。
他人に褒められたいために必死に頑張る自分は、どこかで100点を目指しているためです。これからは結果ではなくプロセスに意識を向けて、自分ができたことや、良かったことなどをどんどんプラスして加点方式にしましょう。
いきなり完璧を目指すのは大変、それよりもはじめたことを最後までやり通すなど、失敗があってもしつこく自分を責めず「それでもいい」と気楽になってみてください。心を楽に考えるくせができると、日々の先進が明確に見えてきます。
がんばっている自分が一番評価されるべきもの。結果しかみない周囲の基準ではなく、自分の基準でアクションを起こしていきましょう。
悩みを人に話す
辛いときに人に見つからないよう隠れるのはストレスです。承認欲求が強くなり自己否定が止まらない場合は、身近な人に気持を聞いてもらうことも大事でしょう。
仕事のミス、恋愛関係のトラブルなど、悩みがある人はまず悩んでいる自分を受け入れたいいですね。
どのように対処していくか、承認欲求が強いときは正しく判断ができないでしょう。人に相談することで自分の価値観を客観的に知ることができます。自分が思っている以上に人は自分を意識していないこともわかるでしょう。
相談するアクションは信頼関係を築くためにも大切なので、思い切って心をすべてオープンにしてみてください。
承認欲求を捨てることで楽になる場合も
承認欲求を捨てるには、自分の長所や価値を前向きに判断して知ることがまず必要です。自分が満足しているならそれでいいと思うようにしましょう。こう考えると人の視線や考え方などで、振り回されることは少なくなります。
☆こちらの記事もおすすめです!

コメント