ネガティブ感情は誰でも経験があることで、プラスに転換するかどうかは個人差があると思います。
怒り、イライラ、悲しみ、不安など、ネガティブ感情は心が辛くなる原因です。人間の本能が危険を察知し命を守るための本能的な機能だといわれていますが、ネガティブ感情はうまく向き合い処理することが幸福感を増やすポイントにもなるでしょう。
そこで今回はネガティブ感情の浄化とカタルシスの意味について解説していきます。
ネガティブな感情がよくない理由
ネガティブな感情はいいものではなく、とても大事なサインとして無視できないものでもあります。
なぜネガティブ感情を抱いてはいけないのか、デメリットについてまずは解説していきましょう。
心身の負担になる
ネガティブ感情がもたらすものは色々ありますが、最大のデメリットになるのは心身の負担になることです。
心が辛くなると交感神経も不安定になり、次第と身体にも悪影響を及ぼす可能性があるでしょう。
悩みを抱えていると食欲をなくしたり、辛いことがあると頭痛が続いたりすることもあります。
心身の負担原因になるネガティブ感情、心拍数や血圧の上昇などが体調を不安定にしたり緊張感を真似したりしてしまうでしょう。
さらにネガティブ感情が増えより落ち込んでいると、よい面に気付かずネガティブな情報ばかり意識してしまいより心身を辛くさせてしまうのです。
思考範囲が狭くなることで判断力は低下でしょう。ネガティブ感情のために、柔軟なアイデアは生まれにくくなってしまいます。
だからといってネガティブ感情を、完全に無視するわけにもいかないでしょう。嫌なことがあったときの感情はとても自然なので、どう処理するかが心身の負担を軽くする方法です。悪影響を最小限にすることで上手に感情と向き合うことができるでしょう。
周囲に悪い影響を与える
いつもネガティブな人は周囲にもいますが、思考や行動の癖があり否定的な話し方などが特徴です。
幸せな人の足を引っ張るような行為や「どうせ」「でも」などポジティブなものをネガティブに方向転換する言葉が多い人でしょう。
ネガティブ感情を常に抱く人は、周囲にも悪影響があり一緒にいる人まで嫌な気分になってしまうでしょう。
無自覚でやっていることが多く周囲にとっては面倒な存在です。否定や批判が多くコミュニケーションは、最終的にネガティブな雰囲気で終わってしまうでしょう。
人間は無意識に相手の態度や表情を真似る心理がありますので、ネガティブ思考の人は周囲にも感情を広げていきます。
たとえば職場のネガティブな人、チームワークを乱し全体のモチベーションを低下させることもありますので、人間関係に影響を与えるのは間違いないでしょう。
逆にいつも元気でにこにこしている人は、その場の雰囲気を明るくし人も集まってきますので、好意的な印象を与えます。
自己否定になる
ネガティブ感情を持つのは、誰にでもあることで直接的に自己否定につながるわけではありませんが、ネガティブになっている自分を責めたり否定したりすることは自己否定になる可能性があります。
怒りや不安、悲しみなどの感情は自分を守るための本能的なものでコントロールはできるでしょう。
しかしその感情によりどんな苦痛を生むかは自分次第です。自分はダメな人間だと思い込み感情を避けてしまうと、心身の不調につながりますし慢性的な自己肯定を招くでしょう。
ネガティブ感情を無視することはよりその感情に左右される原因なので、素直に今の自分の感情を受け入れることが立ち直るコツです。今イライラしている自分、という感情をそのまま認めることが必要なのでしょう。
自己否定しているとネガティブ感情がわきやすくなりますので、双方の関係は悪いサイクルになってしまいます。
どんな感情を抱いても決して自分を責めないこと、そして今の自分でいいのだと声をかけてください。
行動が制限される
ネガティブ感情があると認知のゆがみや脳の防御反応が起こり、行動を制限することになります。
心身を守るために起こるネガティブ感情、脳内ではブレーキがかかり新たな挑戦ができない、やりたいことがわからないなど行動範囲が狭くなる恐れがあるでしょう。
たとえば失敗したとき、その場ではとても辛い思いをしたり後悔したりするなどネガティブな感情がわいていますが、さらに次の機会で「また失敗するかも」という不安を生んでしまいます。
ネガティブな感情は否定的な予測につながりやすく、結果として行動制限になるでしょう。もちろん注意深く判断したり行動したりするためには大事なことですが、まずやってみないとわからない状態ではネガティブ感情のせいでモチベーションが高まらないでしょう。
やりたいことができないと思うとき、まずハードルを下げてみてください。目標が大きすぎるとネガティブ感情が発生して不安につながります。簡単にクリアできることなら結果も伴い自信につながっていくでしょう。
人が離れる
いつも不満や愚痴、文句を言っていると人がどんどん離れていきます。周囲のモチベーションを下げ頑張っている人の足を、引っ張る発言など、敬遠される存在になってしまうでしょう。
ネガティブな人はなぜか楽しい雰囲気のなかで、必ず暗い話題を提供したり否定的な発言したりすることを続けます。
「どうせそんなの無理だよ」「やらないほうがいいよ」など、その場が白けてしまうこともよくあるでしょう。
普段からネガティブな口癖が多く、言い訳もするのであまり接したくない存在です。またネガティブ感情は周辺にも拡散されやすいものなので一緒にいる人は疲れてしまうでしょう。
嫌われないためにも、自分がネガティブなオーラを持っていると気づくことがまず大切です。
話し方や否定的な口癖を直し、なぜ自分がネガティブになるのか思考パターンを客観的に考えることも大事でしょう。
必ずしもネガティブな人が嫌われるとは限りませんが、周辺に悪影響を及ぼすことは確かでしょう。逆に笑顔で元気なポジティブな人はみんなから頼られ好かれる存在です。
カタルシスについて
カタルシスという言葉はなんとなく聞いたことがある人はいますが、詳しい意味は意外と知られていないようです。
ネガティブ感情と向き合う際に関係する意味がありますので、カタルシスとはなにか詳しく解説していくでしょう。
カタルシスの意味について
カタルシスとは自分の内部に抑圧された怒り、不安、悲しみなどのネガティブ感情を発散して浄化される状態や現象を意味します。
簡単にいうと「精神の浄化作用」で由来はアリストテレスが書き残した「詩学」の悲劇論から、観客は悲劇により恐れなどを呼び起こし感情を浄化する効果があるという演劇学用語でしょう。
もやもやしたネガティブな感情はふたをしがちですが、抑圧した心理を意識して感情を除去して症状を治す精神療法でもあります。
一般的にはカタルシスというと、心のわだかまりをなにかのきっかけで解消することと解釈されています。
たとえばホラー映画におけるカタルシスといったら、ホラー映画を見て自分の内部の苦痛を発散して解消するという意味になりますね。
もっと広い視野で解釈すると恋愛ドラマで感動して涙を流すことや、愚痴を人に聞いてもらうなど、そんな瞬間に気持がすっきりしますよね。
カタルシスとは抑圧された感情やトラウマを、知り外に出すことで気持ちを軽減することなのです。
ネガティブ感情を吐き出すこと
カタルシスはネガティブ感情を浄化するために大事なことですが、間違ってしまうと周囲に悪影響を与えることもあるので、カタルシスは健全にネガティブ感情を外に吐き出すことがポイントといえるでしょう。
内部にずっと溜め込んでいると日々の言動にまず影響がありますし、自然とネガティブ感情が慢性化していくと自分の心の状態が正しく判断できなくなります。
心身の健康に悪影響がありますのでふたをして、抑圧せずに発散することが大事なのでしょう。
怒りなどの感情は自律神経や心拍数に影響を与えるものです。それが連続すると感情がマヒしてしまい、ポジティブ感情まで感じにくくなる恐れがあるでしょう。
カタルシスは映画や演劇で内部の感情を浄化することが由来になっていますが、アイデアとしては日々の健康に欠かせないものです。
ネガティブ感情を持ってはいけないのではなく、人間はどんな気持ちでも感じるのが自然でしょう。
とくに抑えてはいけないのはネガティブな感情、怒っているときに怒っていないと装ってはいけないのです。
効果について
カタルシスはネガティブ感情を、行動や言葉にして吐き出すことが具体的な方法として知られており精神的な浄化により心の安定や安心感、すっきりした爽快感を得ることが可能です。
カタルシスのメリットは副交感神経が優位になりますので、緊張感が軽減しリラックス状態になること。
また抑圧した感情を言語化するなど、自分で認識できるので頭のなかがクリアになり感情の整理ができます。
たとえば友達に悩みを打ち明けるとき、本音で対話すると相手との相互信頼感が増え人間関係も構築できますよね。
また自分の感情を表現する際に、セロトニンが分泌され精神的な負担が軽減することもメリットになります。
ただし注意したいのは他人にそのままネガティブ感情をぶちまけることで、聞く相手にもストレスがかかりますのでカタルシスは人間関係を悪化する恐れもあるのです。
ポジティブ感情よりネガティブ感情のほうが広がりやすい特徴があるため、心をすっきりさせたいときは慎重に考えてから実践したいですね。
ネガティブ感情を浄化する方法
ネガティブ感情を浄化させるためには次のような方法があります。いつまでも溜め込んでいると心の負担が増えてしまうので、自分にあった浄化方法をぜひ実践してみてください。
映画や音楽で涙を流す
一般的に手軽にできる浄化方法は映画や音楽でアプローチすることです。気が付かないことも多い心の淀み、ものごとに対してなんとなく否定的になったら心の浄化が必要なサインでしょう。
そんなときは感動する映画や音楽で、溜まったネガティブ感情を手放していきます。映画や音楽の感動は脳の快感物質が放出されるきっかけとなり、副交感神経を優位にしてくれるでしょう。
イライラなどの感情が常にあると心身は緊張した状態なので、感動することで体から力が抜けて抑圧した感情は表面化しやすくなります。
カタルシスはネガティブ感情と安心感が一緒に訪れるものなので、音楽や映画で感情が刺激された後すっきりした涙ができるでしょう。
懐かしい音楽を聴くと当時の記憶や感情がよみがえり感動しますよね。音楽や映画はとくに思春期の思い出が強く残りやすいといわれていますので、今の自分を振り返るためにも当時の空気感などを呼び起こすといいでしょう。
日記に書く
他人に愚痴こぼしするのは簡単ですが、相手の気持ちを考えると躊躇しますよね。カタルシスは心の浄化で決して他人に頼る必要はないのです。
おすすめの方法はモヤモヤした気持ちを日記にすること。感情日記もメリットがありますので、一日を振り返り感じたことを文章にしてみてください。
寝る前に行うと心の整理ができ翌日まで、ネガティブ感情は引きずらなくなります。大事なポイントは抑圧した感情を吐き出すこと、どんな言葉や文章でもいいのでネガティブな思考や感情をそのまま日記にしてみてください。誰に見せるものでもないので思いつくままに書いて大丈夫でしょう。
上司に注意された日、恋人と喧嘩したなど、感情はそのまま放置してもうまく処理できないもの。日記にして吐き出すとストレスが軽減し頭も心もすっきりしてきます。
日記は自律神経を整える手段として有効ですので、必ずよかったことと悪かったことどちらも書いておきましょう。そして前向きな気持ちを翌日に持ち越すために、明日の目標もプラスするといいです。
信頼できる人に話を聞いてもらう
ネガティブ感情を浄化する方法は言葉に出して吐き出すことも有効ですが、その際に誰にどのように話すが重要なポイントになります。
職場の同僚に上司の悪口を言うのは、ただネガティブな行為として受け止められる可能性もありますので、心に溜まったもやもやは信頼できる人に話すことがおすすめでしょう。
その場合でも過剰な愚痴こぼしはよくありませんので、心理的にも明確なメリットが得られるよう適切な表現でカタルシスの効果を得てください。
いったん言葉にすると思考がクールダウンされ、同じ状況になっても感情のコントロールがしやすくなります。
好きなことをやる
趣味など好きなことをやるのは、ストレス軽減の効果が期待できますのでカタルシスで心の浄化にもなります。
映画鑑賞、音楽を聴くこと、スポーツ、旅行など、我慢した気持ちが好きなことを通じてエネルギーとして発散されるでしょう。
また心の切り替えになるので嫌なことを忘れ心のリセットになります。好きなことは感動や刺激を招きますので後の心の負担がないでしょう。
アウトプットする機会がないと思っている方も、日常的に自分が気になることややってみたいことがあればぜひ挑戦してみてください。
カタルシスのデメリットや注意点
心の浄化のカタルシスはデメリットもあるので、いくつか注意したいポイントをご説明します。
逆にネガティブになる
ネガティブな感情を吐き出すのは心の浄化になるのでおすすめですが、大きな声をだしたり乱暴な言葉などで怒りを吐き出したりすると周囲にも迷惑がかかります。
本来カタルシスは副交感神経が優位になりますが、怒りなどのネガティブ感情を吐き出すと一時的な快感になるものの、脳が怒りの発散で楽になると覚えてしまうと、将来的に些細なことでイライラしやすくなることがあるでしょう。
またネガティブ感情の発散しすぎは、交感神経を刺激するためより興奮状態が続き怒りを引きずることにもなりかねます。
トラウマによりさらに傷つく
ネガティブ感情を浄化すると心が安定して楽になるのですが、やり方を間違えると思いだしたトラウマによりふたたび傷つく場合や、さらに傷を負ってしまうこともあります。
ネガティブ感情は抑圧するのはよくありませんが、感情をより刺激することでかえって傷つく恐れはありますので注意が必要でしょう。
人間関係が悪化する
あくまでも心の浄化は自分のために行うことですが、手法によって他人が関係することもあります。
たとえばカタルシスで人に不満や愚痴を吐き出すとき、上手にやらないとネガティブ感情をただ拡散するだけに周囲の人との距離感が難しくなるでしょう。
話し手は心がすっきりするものの、相手はネガティブ感情を一方的に与えられて聞いているだけエネルギーの消耗になります。
とくに同じ人に愚痴こぼしを続けると、一緒にいるとつまらない人という印象を与えるので人間関係をダメにしないカタルシスが必要になるでしょう。
ネガティブな感情を浄化すると幸せになりやすい!
ネガティブ感情があることをまずは自分で明確にしてみてください。レベルは色々ですが、カタルシスは普段手軽にできる方法がありますので、定期的に心の状態をチェックすることが大事でしょう。
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